【ムーヴ vs ワゴンR 比較】乗り心地や走行性能が違う! 両車の魅力

ダイハツ ムーヴ(左)とスズキ ワゴンR(右)
ダイハツ ムーヴ(左)とスズキ ワゴンR(右)全 21 枚

◆比較する車種のプロフィール

今の軽自動車では、全高が1700mmを超えるスライドドアを備えたスーパーハイトワゴンが人気だ。ただし背の高い軽自動車を最初に広めたのは、1993年に発売された初代ワゴンRと、1995年の初代ムーヴであった。今もこの2車は健在で、実用的な軽自動車として、根強い人気に支えられている。そこでこの2車を比べてみたい。

【画像全21枚】

◆外観デザイン&ボディサイズ比較

ダイハツ ムーヴダイハツ ムーヴ

ボディサイズは、全長と全幅は軽自動車だから同じ数値だ。全高もムーヴは1630mm、ワゴンRは1650mmだからほぼ等しい。

外観も基本的には水平基調のデザインだが、ムーヴはボンネットの先端などに少し丸みがあって柔和な印象を受ける。ワゴンRは直線基調でシャープに仕上げた。

◆インテリア&居住性比較

ダイハツ ムーヴ(上)とスズキ ワゴンR(下)のインパネダイハツ ムーヴ(上)とスズキ ワゴンR(下)のインパネ

インパネのデザインは、ムーヴはメーターをステアリングホイールの奥側に配置する一般的な形状だ。幅広いユーザーに馴染みやすく、質感にも配慮している。

ワゴンRは水平基調を明確に表現して、助手席の前側にはオープントレイが配置され、開放感も伴う。メーターはインパネ中央の高い奥まった位置に装着され、視線の上下移動は少ないが、少し左方向を見ることになる。

居住空間の広さは両車ともに同程度で、頭上と足元のスペースも広いから、大人4名が快適に乗車できる。

◆荷室などの使い勝手

ダイハツ ムーヴ(上)とスズキ ワゴンR(下)のインテリアダイハツ ムーヴ(上)とスズキ ワゴンR(下)のインテリア

タントやスペーシアほどではないが、両車ともに天井を高めに設定した。従って車内も広い。そのスペースを有効活用するため、両車ともに、後席には左右独立式のスライド機能を装着した。乗車人数や荷物の量に応じて、車内をレイアウトできる。

後席の左側にチャイルドシートを装着した時は、前側にスライドさせると便利だ。運転席に座る親との間隔が縮まり、信号待ちの時などに子供のケアをしやすい。前側へスライドさせた後席の後ろ側は、広い荷室になって荷物を積みやすい。

ワゴンRは後席の背もたれを前側に倒すと座面も連動して下がり、荷室の床を平らに低く抑えられる。助手席の下側には大きな収納ボックスも装着され、車外に持ち出すことも可能だ。両車ともに荷室と収納設備の使い勝手が優れており、ワゴンRは特にその傾向が強い。

◆運転のしやすさ比較

スズキ ワゴンR インパネスズキ ワゴンR インパネ

両車ともにサイドウインドーの下端が低めだから、前後左右ともに視界が良い。最小回転半径も、14インチタイヤ装着車であれば両車ともに4.4mに収まる。小回りの利きも良く、混雑した街中や駐車場でも運転しやすい。

◆走行性能&乗り心地比較

動力性能は両車ともに同程度だが、ワゴンRはボディが軽く、ターボを装着しないノーマルエンジン車でも加速性能は相応に機敏だ。

ワゴンRのスタビライザー(ボディの傾き方を制御する足まわりのパーツ)は、上級のカスタムZやスティングレーのみに装着される。その点でムーヴは、前輪側のスタビライザーは全車に標準装着した。2WDなら後輪側にも備わり、走行安定性に重点を置いて開発されている。

ダイハツ ムーヴダイハツ ムーヴ

◆おすすめユーザー

ムーヴはスタビライザーの装着などによって直進安定性が優れているから、軽自動車でも長距離を移動する機会のあるユーザーに適する。

またムーヴでは、標準ボディにターボを用意したことも特徴で、最大トルクはノーマルエンジンの1.5倍に増強される。その割に燃費数値の悪化率は6%と少ない。高速道路や峠道を走るユーザーは、ムーヴXターボSAIIIを積極的に選びたい。動力性能が高く、標準ボディだから価格は割安だ。

ワゴンRはシートアレンジが多彩で、収納設備も助手席の下側など豊富に備わる。子育て世代など、実用重視のユーザーに適する。ボディが軽く、街中を機敏に走りたいユーザーにも向いている。

◆おすすめグレード

・ムーヴ:X・SAIII(129万8000円)
・ワゴンR:ハイブリッドFX-S(138万6000円)

《渡辺陽一郎》

渡辺陽一郎

渡辺陽一郎|カーライフ・ジャーナリスト 1961年に生まれ、1985年に自動車雑誌を扱う出版社に入社。編集者として購入ガイド誌、4WD誌、キャンピングカー誌などを手掛け、10年ほど編集長を務めた後、2001年にフリーランスのカーライフ・ジャーナリストに転向した。「読者の皆様に怪我を負わせない、損をさせないこと」が最も大切と考え、クルマを使う人達の視点から、問題提起のある執筆を心掛けている。

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