ホンダのSUV初、グーグル「ビルト・イン」車載化…新型EV『プロローグ』に

11.3インチの大型センタータッチスクリーン

ホンダの北米量販EVの第一弾がプロローグ

ホンダとGMが共同開発

発売当初の年間販売目標台数は7万台

ホンダ・プロローグ
ホンダ・プロローグ全 10 枚

ホンダの米国部門は6月20日、2024年に北米市場で発売予定の新型電動SUV『プロローグ』(Honda Prologue)に、グーグル(Google)の新世代インフォテインメント「Google built-in (グーグル・ビルト・イン)」を車載化する発表した。車載化はホンダのSUVでは初という。

◆11.3インチの大型センタータッチスクリーン

ホンダ・プロローグホンダ・プロローグ

プロローグでは、11.3インチの大型センタータッチスクリーンに採用される「Googleアシスタント」により、ドライバーは前方の道路から目を離さず、かつステアリングホイールを持ったままで、音声によって安全にさまざまなシステムを操作することができる。メッセージの送信やルート案内、メディアや車両機能、対応するスマートホームデバイスの操作も可能だ。

また、プロローグには、「Googleマップ」が組み込まれる。これにより、Googleマップが、11.3インチのセンタータッチスクリーンに表示される。Google に話しかけることで、運転をしながら自宅までのナビゲーションや到着予定時刻の共有、最寄りの充電スタンドの検索、店舗の営業時間の確認などが、安全に操作できるようになる。

さらに、「Google Play」が車載化される。車内でお気に入りのアプリを楽しんだり、ダウンロードしたりすることができる。スマートフォンを使わずに車内から直接、音楽やポッドキャスト、オーディオブックを聴くことも可能。豊富な車載用アプリケーションによって、快適に移動時間を過ごせるようにしている。

◆ホンダの北米量販EVの第一弾がプロローグ

ホンダ・プロローグホンダ・プロローグ

プロローグは、ホンダの北米市場におけるEV量販モデルラインアップの第一弾に位置付けられる。ホンダブランドにとって、高い競争力を持つ電動SUVが目標に掲げられている。

長いホイールベースに短いオーバーハング、大径タイヤを採用し、力強いスタンスを追求した。米国ロサンゼルスのホンダデザインスタジオが中心となってデザインされ、「ネオ・ラギッド」をデザインテーマに掲げる。ホンダのグローバルデザイン言語に従い、クリーンかつシンプルで時代を超越した価値を表現しているという。

また、プロローグのデザインでは、エアロダイナミクス性能を重視した。これにより、航続を延ばし、キャビンノイズを低減することを目指している。

◆ホンダとGMが共同開発

プロローグに加えて、2024年内には、高級車ブランドのアキュラ初のEV『ZDX』を発表する予定。いずれのモデルも、GMの「アルティウム」バッテリーを搭載し、ホンダとGMの共同開発モデルになる。

アルティウムバッテリーは、大容量のパウチ型セルをバッテリーパック内で垂直にも水平にも積み重ねることができる方式を採用している。これにより、エンジニアは各車両のデザインに応じて、バッテリーの蓄電容量やレイアウトを最適化することができるという。

ホンダとアキュラの2つのEVに加えて、今後さらにホンダが開発を主導する新EVプラットフォーム「e:Architecture」を採用したモデルを、2020年代後半に投入する予定。ホンダはGMと共同開発し、アルティウムプラットフォームをベースにしたプロローグに続いて、ホンダが開発を主導するe-Architectureに基づいた新型EVの生産を、2020年代の後半から北米の工場で開始する計画だ。

◆発売当初の年間販売目標台数は7万台

ホンダは、プロローグの発売当初の年間販売目標台数を、7万台に設定した。プロローグを販売するためのホンダの最初のアプローチは、EVの販売シェアが高く、インセンティブが充実しているカリフォルニア、テキサス、フロリダの3州に焦点を合わせた地域限定的なものになる見通しだ。

ホンダはこれらの3州では、顧客のEVニーズの高まりと当局の環境規制の強化により、プロローグの発売時に販売の大部分を占めると予想している。 EVインフラが拡大し、顧客の関心が全国的に高まるにつれ、ホンダは全米の他の地域に、プロローグの販売とマーケティング活動を拡大していく、としている。

《森脇稔》

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