損保会社も“ビックリ”、ビッグモーターが車両修理代を水増し請求[新聞ウォッチ]

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洒落にもならない“ビックリ”するほどの水増し請求である。全国に300店舗を超えるネットワークを持つ中古車販売大手のビッグモーターが、自動車保険の保険金請求で不正行為をしていたことが明らかになったという。

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すでに自動車情報専門誌が“特報”していたが、共同通信が追随して配信した記事を、きょうの毎日や東京も「ビッグモーターが保険金不正、車両修理代水増し、故意に傷」とのタイトルで報じている。

◆33の修理工場300件超の不正

で記事によると、ビッグモーターでは、損害保険各社に事故車両の修理代を水増しして報告しており、外部弁護士の調査報告書が不正を認定したという。東京海上日動火災保険の関係者によると、報告書は故意に車を傷つける悪質な事例を含め、不正請求が全国で横行していたことを示唆したとも伝えている。

不正行為の疑いが2022年3月ごろ内部告発で浮上。東京海上がサンプル調査したところ33の修理工場で300件超の不正が発覚。ビッグモーターが手続きのミスなどと報告したのに対し、損保側は納得せず厳格な調査を求めていた。

◆保険の等級が余計に下がった可能性も

具体的な不正行為としては、不必要な部品交換をしたり、塗装の品質を実際より高く偽ったりしたなどの悪質なケースも発覚。報告書は不正の背景として、修理を担う現場に無理な目標を押しつけていたことや、上司の裁量による降格処分など不適切な組織運営を指摘。「コンプライアンス(法令順守)意識の鈍麻」や「経営陣にそんたくするいびつな企業風土」といった厳しい批判も盛り込まれたとしている。

ビッグモーターに修理を依頼した自動車ユーザーの中には、本来必要のない保険を利用して等級が余計に下がり、保険料が割高になった契約者がいる可能性があるとみられる。このため、東京海上の関係者は共同通信の取材に、契約者への対応を進めるほか、ビッグモーターに対する保険金返還請求を検討する方針を示したという。

2023年7月7日付

●EV電池24時間生産、トヨタ、愛知2工場で、需要拡大見据え(読売・2面)

●物流停止リスク露呈、名古屋港システム障害、サイバー対策強化急務(読売・3面)

●車16社過当値下げ回避、中国政府主導で協定(読売・9面)

●夏休み国内旅行16.9%増、JTB見通し、コロナ禍前の水準回復(朝日・6面)

●国内EVじわり増加、新車販売の割合2%、充電サービス拡大(朝日・7面)

●日本車大手6社、米販売が12,2%増、上半期(毎日・8面)

●ビッグモーター不正、保険会社に水増し請求(毎日・24面)

●コロナ「第9波」入りか、5類移行2か月、全国で感染拡大(東京・1面)

●橋桁落下、作業員2人死亡、静岡、6人重軽傷、県警が実況見分(東京・23面)

●補助金が長期化、ガソリン販売増、昨年度7年ぶり増加、伸び続く、高騰対策、脱炭素に逆行(日経・5面)

●EVの「昼充電」促進、環境省が実証実験、太陽光の活用図る(日経・5面)

●日立、完全自動運転の鉄道、米国初、ハワイで運行(日経・14面)

●新車販売、N-BOX首位、今年上期、EV比率、2.3%に(日経・15面)

●輸入車販売、5%増加、今年上期、コロナ前には届かず(日経・15面)

《福田俊之》

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