VW『アマロック』新型、ピックアップトラックの新基準を標榜…欧州で発売

フォルクスワーゲン・アマロック 新型
フォルクスワーゲン・アマロック 新型全 10 枚

フォルクスワーゲンは6月29日、ピックアップトラック『アマロック』(Volkswagen Amarok)の新型を欧州市場で発売した。


◆フォードモーターとの提携の効果を生かして共同開発

2世代目となる新型アマロックは、最大積載量1トンクラスのピックアップトラックの新基準を標榜する。フォルクスワーゲングループとフォードモーターの提携の効果を生かして、共同開発された。フォードモーターは2021年11月、新型フォード『レンジャー』を発表した。新型アマロックは、この新型レンジャーと車台などを共有する。

両車の外観はフロントマスクなどが異なり、フォルクスワーゲンの最新デザイン言語、「クリアフォルクスワーゲンDNA」をエクステリアに導入している。フォルクスワーゲンコマーシャルビークルのオールラウンダーとして、強さとパワーを明確に表現することを目指す。

新型の全長は、従来型に対してプラス96mmの5350mmに拡大する。全幅もプラス約40mmの1910mmへとワイド化された。ホイールベースは、従来型よりも173mm長い3270mmとした。これにより、後席乗員足元の空間が拡大しているという。

◆荷台の最大積載量は1200kg

フォルクスワーゲン・アマロック 新型フォルクスワーゲン・アマロック 新型

エクステリアは、表現力豊かなフロントマスクを重視した。LEDヘッドライトを標準装備する。オプションで「IQ. LIGHT」を設定する。このLEDマトリックスヘッドライトは、インパクトのあるライトグラフィックを備える、と自負する。IQ. LIGHTは、フロントカメラで対向車や前走車を認識し、複数のLEDを制御して幻惑を最小限に抑えながら、視覚(照射エリア)を最大限に確保する。対向車、街路灯、信号機がある場合、自動的に作動するディッピングフルビームが採用された。コーナリングライトも装備されており、快適性と安全性を引き上げている。

新型の荷台の大型テールゲートには、AMAROKのロゴが大きくあしらわれる。テールゲートのAMAROKのロゴは、エンボス加工されている。これは、フォルクスワーゲン商用車が新型の設計やエンジニアリングに投入したハイライトのひとつになるという。

モデルと仕様に応じて、新型アマロックの荷台には、最大1200kgが積載できる。複数のエンジンとトランスミッションのバリエーションが用意されており、牽引能力は最大で3.5トンを確保する。一部のモデルには、荷台のゲートだけでなく、フロントにもAMAROKのロゴが添えられている。

◆12インチの縦長ディスプレイを採用

フォルクスワーゲン・アマロック 新型フォルクスワーゲン・アマロック 新型

新型は、ダッシュボード中央に配置されるディスプレイのサイズが、グレードに応じて、10~12インチとなる。このうち、最大サイズの12インチ仕様は縦長デザインで、ダッシュボードから浮かんでいるように見えるフローティングデザインとした。

12インチの縦長ディスプレイは、デジタルコックピットを構築する。フォルクスワーゲンは、デジタル機能と人間工学に配慮して、最適にボタンをレイアウトし、直感的に操作できるプッシュ&ロータリースイッチを組み合わせている。

新設計のインテリアは、快適さ、操作コンセプト、コネクティビティの面で、グローバルな1トンBセグメントのピックアップトラックの基準を新しいレベルに引き上げることを狙う。従来型と同様、欧州規格の「ユーロパレット」がホイールハウスの内側に収まる設計、としている。

《森脇稔》

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