ポルシェ 911、ルマン24時間レース100周年記念車登場…480馬力ツインターボ搭載

1951年のルマン初参戦車「356SL」の特徴を現代風にアレンジ

0~100km/h加速は3.3秒

新世代の「ポルシェコミュニケーションマネジメント(PCM)」

ポルシェのルマン初参戦車「356SL」(1951年)と911 カレラ GTS の「ルマン・センテネール・エディション」
ポルシェのルマン初参戦車「356SL」(1951年)と911 カレラ GTS の「ルマン・センテネール・エディション」全 10 枚

ポルシェ(Porsche)は6月29日、2ドアスポーツカー『911カレラGTS』に、「ルマン・センテネール・エディション」を欧州で設定すると発表した。1923年に始まったルマン24時間レースの100周年を祝福する。

写真:ポルシェ 911 カレラ GTS の「ルマン・センテネール・エディション」

◆1951年のルマン初参戦車「356SL」の特徴を現代風にアレンジ

ポルシェは1951年、ワークスチームを率いて、ルマン24時間レースに初参戦した。ポルシェ『356』の軽量バージョン「356SL」は、排気量1086ccの水平対向4気筒ガソリンエンジン(最大出力46ps)を搭載。エアロダイナミクス性能に優れるボディとトランスミッションのバランスによって、最高速160km/hの性能を可能にしていた。

ルマン・センテネール・エディションのエクステリアには、356SLの特徴が現代風にアレンジされている。ルマン・シルバーメタリックのボディカラーは、356SLの外装色がモチーフだ。「ペイント・トゥ・サンプル・プラス」プログラムの一環として、ルマン・センテネール・エディションのために特別に復刻された。1951年の356SLと同様に、エクステリアにはカーナンバー「46」をあしらう。

インテリアでは、356SLと同様のグラファイトブルーのレザーとコーデュロイが、バケットシートに採用されている。GTスポーツステアリングホイールもグラファイトブルーのレザー仕上げとした。レザーステアリングホイールの12時位置マーカー、インストルメントクラスターとスポーツクロノクロックのダイヤル、装飾ステッチには、コントラストカラーの「Cayon」が配されている。

◆0~100km/h加速は3.3秒

ルマン・センテネール・エディションは、911カレラGTSがベースだ。3.0リットル水平対向6気筒ガソリンツインターボエンジンは、最大出力480psを発生する。最大トルクは、従来型を2kgm上回り、58.1kgmを引き出す。8速ポルシェデュアルクラッチトランスミッション(PDK)装備車の場合、0~100km/h加速は従来型を0.3秒短縮する3.3秒で駆け抜ける。

GTS専用にチューニングされた新型『911ターボ』由来のサスペンションには、「ポルシェアクティブサスペンションマネジメント(PASM)」を標準装備した。10mm低く設定されたスポーツシャシーを組み合わせている。

ブレーキは、911ターボ用の高性能ブレーキシステムを、GTSのパフォーマンスに合わせて調整した。20インチ(フロント)と21インチ(リア)のセンターロック式アルミホイールは、新型911ターボから採用されている。標準装備のスポーツエグゾーストシステムは、GTS専用セットアップと一部の車内断熱材の削減によって、さらにエモーショナルなサウンドを発生するという。

◆新世代の「ポルシェコミュニケーションマネジメント(PCM)」

新世代の「ポルシェコミュニケーションマネジメント(PCM)」は、追加機能と大幅に簡素化された操作が特長だ。メディアメニューのタッチエリアが拡大され、ホーム画面のタイルの配置オプションが新しくなった。改良された音声アシスタントは自然な音声を認識し、「ハイ、ポルシェ」と呼びかけて起動することができる。

Appleの「iOS」とグーグル(Google)の「Android」ユーザーは、Apple 「Car Play」とグーグル「Android Auto」によって、対応する携帯電話のあらゆる機能を利用することができる、としている。

《森脇稔》

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