[Pro Shop インストールレビュー]トヨタ ランドクルーザープラド by サウンドステーション SUBLIME 後編…ちょい古の四駆

[Pro Shop インストールレビュー]トヨタ ランドクルーザープラド by サウンドステーション SUBLIME 後編…ちょい古の四駆
[Pro Shop インストールレビュー]トヨタ ランドクルーザープラド by サウンドステーション SUBLIME 後編…ちょい古の四駆全 9 枚

愛車のトヨタ70プラド』を高音質化することをテーマにシステムアップを繰り返してきた片桐さん。ちょい古の4WD車は純正スピーカー位置などでハードルは高かったが、群馬県のサウンドステーション SUBLIMEの手によるシステムアップで望みのサウンドを完成させた。

◆70プラドのフロントを3ウェイ化するため
カロッツェリアのPRSスピーカーをチョイス

70系プラドは今ではすっかりお宝車両となっているちょい古のクロカン4WD。角張ったデザインには今もファンが多い。70系プラドは今ではすっかりお宝車両となっているちょい古のクロカン4WD。角張ったデザインには今もファンが多い。
ドアスピーカーを新たに取り付けるためにスピーカー取り付けの際にはアウターバッフルをワンオフ。ドアスピーカーを新たに取り付けるためにスピーカー取り付けの際にはアウターバッフルをワンオフ。純正ドアのデザインを大きくスポイルしない形状、カラーリング、素材チョイスを施してフィット感も高い。純正ドアのデザインを大きくスポイルしない形状、カラーリング、素材チョイスを施してフィット感も高い。

愛車の70系プラドの音質を改善したくてシステムアップを続けてきた片桐さん。現時点での完成形がこのシステムだ。フロントスピーカーにはカロッツェリアのTS-Z900PRSをチョイス。前編でもお伝えした通り、オーナーは大のカロッツェリアファンなので、セレクトした理由も納得。しかもCSTドライバーを持つ3ウェイシステムにできる点もオーナーの満足度を上げている。

TS-Z900PRSのミッドバスはドアにアウターバッフルで取り付けられる。この当時のプラド(70系)は純正では10cmスピーカーが取り付けられているだけで、音響的にはかなり限定的な仕様。そのままスピーカーを交換しても十分な中低域は得られないと感じたオーナーは、ミッドバスには17cmユニットを取り付けることを狙った。そこでプロショップとの相談した上でドア下部に新たにアウターバッフルを組んで17cmのミッドバスをインストールしている。

純正のドア形状を極力変更すること無く、現代のクルマでは当たり前になっている17cmのミッドバスをドアに取り付けることに成功。中域の厚みや低域の伸びも加わり、サブウーファーとのつながり感も絶妙に仕上がった。

◆復刻版70のピラーをベースに加工を加え
やや大型のCSTドライバーをビルトイン設置

AピラーにTS-Z900PRSのCSTドライバーをビルトイン取り付けする。高い位置にツイーター/ミッドレンジの設置が可能になった。AピラーにTS-Z900PRSのCSTドライバーをビルトイン取り付けする。高い位置にツイーター/ミッドレンジの設置が可能になった。復刻したランドクルーザー70のAピラーを取り寄せて加工のベースに使った。車内へのフィット感も高くデザインもスマート。復刻したランドクルーザー70のAピラーを取り寄せて加工のベースに使った。車内へのフィット感も高くデザインもスマート。

TS-Z900PRSの最大の特徴と言っても良いのが中高域を担当するCSTドライバーと呼ばれるユニットだろう。ツイーター/ミッドレンジを同軸に組んだこのユニットは、ドアに取り付けたミッドバスとの組み合わせで見ると2ウェイセパレートだが、実際には3ウェイシステムとなるところがメリットだ。パイオニアではすでにホーム用で実用化していたCSTドライバーの技術を用いて、満を持してカー用としてリリースしたのがこのモデルなのだ。

以前はカロッツェリア・Vシリーズの2ウェイセパレートスピーカーを使っていた片桐さんだったが、仲間の3ウェイサウンドを聴いてシステムアップを思い立ち、選んだのがこのスピーカーだった。

ツイーターに比べると大型のCSTドライバーは取り付け面で若干の工夫&加工が必要になるのでインストール方法に注目した。CSTドライバーが取り付けられているAピラーを見ると、ピラーのやや高い位置にビルトイン設置され定位の確保に効果的なのが見た目からも伝わってくる。しかもよく見るとAピラーは70プラドのものではなく復刻したランクル70のAピラーを用いている。パーツとして取り寄せた上で、これをベースにしてCSTドライバーを埋め込んでプラドにフィットさせる加工を施したこだわりのピラーとなった。あえてフィニッシュはペイント仕上げにしているのも70プラドの無骨な内装イメージに合わせて統一感を出すため。70プラドではあまり見かけない大胆なピラー加工がこうして完成した。

◆サイバーナビXシリーズの詳細な調整を経て
ステージ感をクッキリ表現するサウンドを再現

質実剛健な作りのクラシカルなコクピット。往年のクロカン4WDらしいシンプルなデザインもオーナーのお気に入り。質実剛健な作りのクラシカルなコクピット。往年のクロカン4WDらしいシンプルなデザインもオーナーのお気に入り。音楽プレイヤーとしてチョイスしたのはサイバーナビXシリーズ。高音質&高品質な内蔵プロセッサーを備えた性能が決め手。音楽プレイヤーとしてチョイスしたのはサイバーナビXシリーズ。高音質&高品質な内蔵プロセッサーを備えた性能が決め手。他にもランドクルーザー100も所有するクロカン4WD好きの片桐さん。愛車の高音質化にも余念が無くシステムアップを続けている。他にもランドクルーザー100も所有するクロカン4WD好きの片桐さん。愛車の高音質化にも余念が無くシステムアップを続けている。

ヘッドユニットに選んだのはカロッツェリアのAVIC-CZ902XSII(サイバーナビXシリーズ)。カロッツェリア・カーナビの最高峰であるサイバーナビの中でも音に特化したモデルとして定評のあるサイバーナビXシリーズ。ベーシックな音の良さはもちろんサウンド調整も多彩で内蔵DSPによる細かな設定が可能で、各スピーカーのコントロールを完璧にこなす司令塔の役目を果たす。

そもそも片桐さんがTS-Z900PRSを選んだ理由のひとつが「70プラドは2ウェイセパレートスピーカーを取り付ける場合、Aピラーにツイーターを取り付けるとドアのミッドバスとの距離が離れすぎる」と感じたため。そこでCSTドライバーによるミッドレンジを加えて3ウェイ化するのが解決策としてもっとも効果的だと感じたためだった。さらにそんなシステムを細かくコントロールするためには優れた機能を備えた内蔵プロセッサーも必須となった。そこで白羽の矢が立ったのがサイバーナビXシリーズだった。その結果ステージ感がクッキリと表現される素晴らしい定位が生まれ、帯域バランスも絶妙に決まった。

ちょっと古いクロカン4WDを愛し、高音質化を目指した片桐さん。クルマに合わせたシステムデザインやスピーカーチョイスを工夫して、狙い通りのサウンドをついに手に入れた。70プラドらしさを失わないデザイン面も含めてお気に入りの一台が仕上がった。

土田康弘|ライター
デジタル音声に関わるエンジニアを経験した後に出版社の編集者に転職。バイク雑誌や4WD雑誌の編集部で勤務。独立後はカーオーディオ、クルマ、腕時計、モノ系、インテリア、アウトドア関連などのライティングを手がけ、カーオーディオ雑誌の編集長も請負。現在もカーオーディオをはじめとしたライティング中心に活動中。

《土田康弘》

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