EV・PHEVオーナーが白馬に集結、恒例の「ジャパンEVラリー」が10回目、人気は最新モデル試乗会

「第10回ジャパンEVラリー白馬2023」が7月22日、23日に開催。72台の電動車が集結した。
「第10回ジャパンEVラリー白馬2023」が7月22日、23日に開催。72台の電動車が集結した。全 11 枚

日本EVクラブと白馬EVクラブは、2023年7月22日、23日の2日間にわたり、長野県白馬村にて「第10回ジャパンEVラリー白馬2023」を開催した。

◆電動車で白馬を楽しむ

白馬村のなかをパレードするEV白馬村のなかをパレードするEV

ジャパンEVラリーは、電気自動車(EV)、プラグインハイブリッド車(PHEV)、燃料電池車(FCV)など環境に優しい自動車の普及と発展を願う祭典として毎年開催。参加資格は前出のクルマで参加すること。参加費用は1台(1名)が6000円(日本EVクラブ会員は5000円)で、2日目のランチが含まれる。宿泊については参加者が各自手配の上、各自が負担する。

今年で10回目の開催となった。ラリーといってもタイムなどを競うものではなく、全国から白馬村を目指すのが目的だ。ラリーには次の5つのスペシャルミッションが設けられていて、参加者は各ミッションをクリアすることが求められていた。

・ミッション1:白馬村の充電設備がある宿に泊まる。
・ミッション2:試乗会に参加する。
・ミッション3:パレードに参加する。
・ミッション4:「#EVラリー白馬2023」のハッシュタグを付けてSNSへ投稿する。
・ミッション5:白馬村内でランチをする。

同時に無料のスマホアプリ『furari』を利用したスタンプラリーも開催。姫川源流湧水や平川小水力発電所、白馬大橋など10か所のポイントを巡るスタンプラリーで、参加者は2日間タップリと白馬を楽しめるイベントが用意されていた。

また展示スペースにはパワーX社が蓄電型超急速EV充電器であるハイパーチャージャーの模型を展示したほか、横浜ゴムが発売を予定しているアドバンブランドのEV専用タイヤを展示。V2H機器でおなじみのニチコンは同社の給電システムを利用してEVからAC100Vを出力、コーヒーのサービスを行った。

◆EVオーナー、白馬関係者らと「充電インフラについて考える」

好評だったEV試乗会好評だったEV試乗会

筆者は試乗会での同乗インストラクターとして、車両は三菱『eKクロスEV』、BMW『i4 eドライブ・スポーツ』、日産『アリアB9』の3車を担当した。試乗会はEVラリーの参加者だけでなく、白馬村在住の方なども参加。普段EVに乗っている方は、自分の乗っているEVとの違いなどを確認、EVオーナーでない方はEVのメリット&デメリットを質問するという傾向であった。なお試乗枠は99枠が用意されていたが、そのすべてが埋まり、試乗率は100%となった。

ジャパンEVラリーは走るだけのイベントではなく、初日の夜には食事やお酒を楽しみながら、EVについてのあれやこれやを語る懇親会や、EVに関する意見交換を行うEVミーティングも大きな魅力のひとつ。今回のEVミーティングのテーマは「充電インフラについて考える」というもので、EVオーナーだけでなく、白馬村の宿泊施設経営者、充電器事業者、EV専門WEBサイト運営者、そして筆者をはじめとしたジャーナリストが意見交換を行った。

今年のジャパンEVラリーの参加台数は72台。もっとも遠くから訪れたのは岡山県倉敷市から訪れた井上昭次さんで白馬村長賞を受賞。また10年連続で参加した三坪達弥さん、中村さつきさん、湊ふみ代さんの3名にはパーフェクト賞を受賞した。

《諸星陽一》

諸星陽一

自動車雑誌の編集部員を経て、23歳でフリーランスのジャーナリストとなる。20歳代後半からは、富士フレッシュマンレースなどに7年間参戦。サーキットでは写真撮影も行う、フォトジャーナリストとして活動中。趣味は料理。

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