それまでのピックアップトラックを過去のものにした、初代・三菱『トライトン』【懐かしのカーカタログ】

三菱トライトン(初代)当時のカタログ
三菱トライトン(初代)当時のカタログ全 7 枚

先ごろ3代目が発表となり、日本市場でも2024年の導入がアナウンスされた三菱『トライトン』。『フォルテ』『ストラーダ』など三菱のピックアップトラック系のモデルだが、今回はその初代を振り返ってみたい。

◆それまでのピックアップトラックとは一線を画した個性

三菱トライトン(初代)当時のカタログ三菱トライトン(初代)当時のカタログ

トライトンはタイで生産、世界市場へ展開するピックアップトラックで、初代の登場は2005年。日本市場にも2006年9月から2011年8月の間、導入された。「日本国内でもマリンスポーツやウインタースポーツ等アウトドアスポーツを好むお客様を中心に二本への導入についてのご要望が多く」とは、発表当時のニュースリリースの1文だ。

日本市場向けに導入されたのははダブルキャブの1タイプだった。カタログには1835mmの室内長、300mmのゆとりの後席レッグルーム、前990mm、後ろ930mmのヘッドクリアランスなどが紹介されており、乗り降りのしやすい約560mmのフロア高などもアピールしている。

三菱トライトン(初代)当時のカタログ三菱トライトン(初代)当時のカタログ

一方でカーゴベッドと呼んでいる荷台も、幅1470~1080mm、奥行き1325mm、高さ465mmなどと使いやすさを紹介。カーゴベッドの最大積載両は400kgとしていた。

搭載エンジンは3.5リットルのV6ガソリンエンジン(6G74 MPI)で178ps/30.1kg・mの性能を発揮。駆動方式には走行中でも2WD/4WDの切り替えが可能なイージーセレクト4WDを採用。最低地上高は205mmとしていた。もちろんラダーフレーム構造を採用、サスペンションはフロントがダブルウイッシュボーン、リヤがリーフスプリング式。

三菱トライトン(初代)当時のカタログ三菱トライトン(初代)当時のカタログ

ダカールラリー参戦車『パジェロエボリューション』を彷彿させる三菱らしい力強い迫力の外観……とはニュースリリースの説明文だが、それまでのピックアップトラックとは一線を画した個性的なスタイルも特徴だった。

《島崎七生人》

島崎七生人

島崎七生人|AJAJ会員/モータージャーナリスト 1958年・東京生まれ。大学卒業後、編集制作会社に9年余勤務。雑誌・単行本の編集/執筆/撮影を経験後、1991年よりフリーランスとして活動を開始。以来自動車専門誌ほか、ウェブなどで執筆活動を展開、現在に至る。便宜上ジャーナリストを名乗るも、一般ユーザーの視点でクルマと接し、レポートするスタンスをとっている。

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