トヨタ『GRカローラ』が一部改良!ダイレクト感とスタビリティを向上し抽選販売、増産可能性も

GRカローラ RZ 一部改良モデル(シアンメタリック)
GRカローラ RZ 一部改良モデル(シアンメタリック)全 14 枚

トヨタGAZOOレーシング(TGR)は23日、スポーツハッチバックの『GRカローラ』を一部改良し、550台の予定で抽選販売を開始した。スーパー耐久シリーズをはじめとしたモータースポーツの現場からのフィードバックによる改善を施し、運転操作に対するダイレクト感とスタビリティを向上させた。

GRカローラ RZ 一部改良モデル(シアンメタリック)GRカローラ RZ 一部改良モデル(シアンメタリック)

GRカローラは昨年6月に発表、同12月に抽選申込を開始。トヨタ自動車の豊田章男会長(当時は社長)の「お客様を虜にするカローラを取り戻したい!」という強い思いから、『カローラスポーツ』をベースに開発。当初よりレースで勝つために鍛えたクルマを市販化するという、「モータースポーツを起点としたもっといいクルマづくり」を実践してきた。

『GRヤリス』に搭載した1.6リットル直列3気筒インタークーラーターボエンジンを強化し、304psを達成。スポーツ4WDシステム「GR-FOUR」は水素エンジンカローラの開発を通じてGRカローラ仕様に最適化。ワイドトレッド化により高い旋回性能を実現するなど、新時代のホットハッチ像を提案する。

◆ダイレクト感とスタビリティがアップ

締結剛性向上ボルト採用部位(フロントサスペンションメンバー×ステアリングギヤボックス)締結剛性向上ボルト採用部位(フロントサスペンションメンバー×ステアリングギヤボックス)

今回の一部改良の内容は(1)運転操作に対するダイレクト感の向上、(2)スタビリティの向上、(3)新設定(限定色)の外板色・専用内装色の3点だ。

ダイレクト感の向上については、シャシー部品を締結するボルトの一部に締結剛性向上ボルトを採用した。具体的にはフロントサスペンションメンバーとステアリングギヤボックスを締結する部分のボルトのフランジにリブ形状を追加。リヤサスペンションメンバーとボディを締結する部分のボルトの頭部サイズを幅22mmから24mmへと拡幅。これらにより、ステアリング操作に対する応答性と直進安定性を向上、クルマとの一体感を進化させた。

フロントバンパーダクト形状改善フロントバンパーダクト形状改善

スタビリティについては、フロントバンパーダクト形状を改善することでホイールハウス内の空気の流れを最適化し、操縦安定性を向上させた。

外板色・専用内装色については、新設定となる限定色の「シアンメタリック」に、専用内装色「ブラック×ブルー」を設定し、50台限定(抽選販売全550台の内数)で販売する。

GRカローラ RZ 一部改良モデル 内装色ブラック×ブルー(外板色シアンメタリック選択時の専用色)GRカローラ RZ 一部改良モデル 内装色ブラック×ブルー(外板色シアンメタリック選択時の専用色)

◆販売開始は2023年秋頃、増産の可能性も

価格は変わらず「GRカローラ RZ」が525万円(税込)。抽選申込みは9月11日8時59分までウェブサイトで受け付ける。9月下旬より順次商談を開始し、販売開始は2023年秋頃を予定している。

また、現時点では550台の予定とされているが、半導体不足が緩和の傾向にあるため、販売台数を増加させる可能性があるという。

《宮崎壮人》

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