メルセデスAMG GT 新型発表…4.0リットルV8ツインターボは585馬力

メルセデスAMG GT 新型の「63 4MATIC+クーペ」
メルセデスAMG GT 新型の「63 4MATIC+クーペ」全 10 枚

メルセデスベンツは8月19日、高性能2ドアクーペのメルセデスAMG『GT』(Mercedes-AMG GT)新型を発表した。


◆初代になかった後席をオプション設定

新型メルセデスAMG GTは、2世代目モデルだ。従来型(初代)は2シーターだった。新型では、後席を設けた2+2シーターがオプションで選択できる。後席は日常的に使うための実用性を高めるものだ。着座できる乗員の身長は150cmまでに制限される。

新型メルセデスAMG GTの頂点に立つのが、「63 4MATIC+クーペ」グレードだ。4.0リットルV型8気筒ガソリンエンジンを、2個のターボで過給した。最大出力は585hp/5500~6500rpm、最大トルクは81.6kgm/2500~5000rpmを引き出す。

トランスミッションは9速の「AMGスピードシフトMCT 9G」、駆動方式は4WDの「4MATIC+」のAMGパフォーマンス仕様だ。0~100km/h加速3.2秒、最高速315km/hの性能を可能にしている。

メルセデスAMG GT 新型の「63 4MATIC+クーペ」メルセデスAMG GT 新型の「63 4MATIC+クーペ」

◆9速トランスミッションにパフォーマンス志向の4WD

AMG スピードシフトMCT 9 Gには、特別なチューニングが施された。トルクコンバーターの代わりに湿式多板クラッチを搭載し、ダイレクト感のある素早いシフトチェンジと高い伝達効率を追求する。トルクコンバーターに見られる損失を低減し、軽量化によってレスポンス向上にも貢献。シフトダウン時の自動ブリッピング機能やレーススタート機能も採用している。

メルセデスAMGのパフォーマンス志向の連続トルク可変配分式4WDシステムの4MATIC+では、駆動トルクの前後配分比を無段階で連続的に変化させることで、最適なトラクションを確保する。さらに、ドライ、ウェット、スノーなどの走行条件下で、高い操縦安定性と安全性を追求した。

常時駆動されるリアアクスルに、可変的にフロントアクスルを接続するのは、電子制御機械式クラッチだ。走行条件やドライバーの運転操作に応じて、最適なトルク配分を常に計算することで、トラクション重視の四輪駆動と純粋な後輪駆動の間を、連続的に変化させながら走行することができる。四輪駆動は優れたトラクションと横方向運動特性を実現し、前後方向の運動特性も改善することから、いっそうパワフルな加速が可能になるという。

メルセデスAMG GT 新型の「63 4MATIC+クーペ」メルセデスAMG GT 新型の「63 4MATIC+クーペ」

◆6種類の走行モードが切り替え可能

走行モードは6種類だ。「Slippery」では、パワーを抑えトルクカーブをフラットに保つことで、滑りやすい路面や凍結路面に対応するモードだ。滑らかなギアチャンジを行い、シフトアップタイミングを早めることにより、安定性重視の走りを追求する。

「Comfort」は、快適かつ低燃費の走りをサポートするモードだ。シフトアップのタイミングを早め、サスペンションとステアリングの設定では快適性を重視する。ECO スタートストップ機能も作動する。「Sport」は、スポーティな特性を持つモードだ。ドライバーのアクセル操作に対してより俊敏に反応。シフト時間が短くなり、シフトダウンのタイミングが早まる。さらに、ブリッピング機能により、エモーショナルなギアシフトを行う。サスペンションとステアリングも、よりダイナミックな設定になる。

「Sport+」は、非常にスポーティな設定だ。スロットルレスポンスがさらに鋭くなり、シフトダウン時のブリッピング機能のエンジンサウンドが強調される。シフトアップ時にはシリンダー抑制による目的に沿ったトルクコントロールによって、シフト時間が最適化される。また、アイドリングの回転数を高め、より速やかな発進が可能に。サスペンション、ステアリング、パワートレインはいっそうダイナミックな設定になる。「Individual」は、個々のパラメーターをユーザーの好みに応じて選択・保存できるモード。「Race」は、レース用サーキットでの走行に適したモードだ。

◆11.9 インチのタッチ機能付きメディアディスプレイ

ダッシュボード中央には、縦長11.9 インチのタッチ機能付きメディアディスプレイをレイアウトした。標準装備のAMG スポーツシートは、ヘッドレスト一体デザイン。ダブルスポークデザインのAMGパフォーマンスステアリングホイールを装備している。

《森脇稔》

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