ヤマハのモトクロス用『YZ250F』に上位モデルの技術を惜しみなく投入…YZシリーズ2024年モデル

ヤマハ YZ250F 50thアニバーサリーエディション
ヤマハ YZ250F 50thアニバーサリーエディション全 18 枚

ヤマハ発動機は、マイナーチェンジした『YZ250F』を含む、モトクロス競技用「YZシリーズ」の2024年モデル9機種を10月20日から順次発売する。

YZ250Fは、「Synchronization YZ with every MX racer」をコンセプトに最新の『YZ450F』の技術を織り込みながらマイナーチェンジを図った。

吸気効率を高めた後方ダクトの新作クリーナーボックス、フリクションロス低減および疲労強度への寄与を両立した新カムチェーン、燃料噴射量(FI)と点火時期(IG)のマッピングを変更した新ECUを採用。低中速域における扱いやすいパワー特性や力強いトルクといった従来のエンジン特性はそのままに、オーバーレブ特性を含む中高速域での性能を向上させた。

また、YZ450F同様のバイラテラルビーム・フレームを採用。バンプの衝撃で横方向にわずかな挙動を見せるフレームフレックス特性に着目し、タンクレールの環形状・保持形状・補強材などのバランスを吟味して設計開発、官能評価を経て仕上げた。エンジン懸架の形状・材質を専用設計し、前側懸架のボルトは従来の左右個別から貫通構造にした。これらにより、バンプ吸収感を向上、スピードを維持したままコーナーへ進入しやすく、またコーナリング時のライン自由度が広がるなど、車体との一体感を高めた。

ヤマハ YZ250Fのフィーチャーマップヤマハ YZ250Fのフィーチャーマップ

エアフローマネージメントもYZ450F同様のものを採用。吸気経路をサイドカバーとタンクの隙間、メインシート下に設けるなど、最適な吸気経路を導いたことにより、リニアなレスポンス、ドライバビリティの向上などに貢献している。シートは天面高低差を従来比15mmフラット化し、アクション自由度を広げた。ライディングポジションも一新。従来比でフットレストを5mmダウン、ヒップ~フット間を10mm拡大、ハンドル位置はパイプ1本分手前に寄せるなど、自然な姿勢を得やすくした。

前後サスペンションは、トラクション感とバンプ吸収性能の向上を照準に減衰特性をセッティングした。フロントには手回し圧減衰アジャスタを採用。またパワーチューナーアプリの新機能「サスペンションセッティングのテーマ対処方法」による調整作業を容易にした。さらにインナーチューブ表面劣化を防ぐために強化ダストシールを採用。リップ長をアップし、優れた追従性によりダスト侵入を抑制、オイルにじみのリスクを低減している。

また、スマートフォンでエンジンのセッティングができるアプリ「パワーチューナー」をバージョンアップした。燃料噴射量と点火時期を直感的に調整できる「シンプルチューニング」、介入度を3段階で調整できる「トラクションコントロール」、セッティング効果や実戦でのラップタイム変位を数値で確認できる「ラップタイム計測機能」を追加。「ローンチコントロール」にはスタート時の「レブリミット機能」を追加した。

なお、各モデルには共通コンセプトである直線的なホリゾンタル・ムーブメントのビッグロゴと、3種の異なるブルー系色を調和させレーシーな雰囲気を強調したカラーリングを採用。さらにYZ250F/YZ125は、YZ誕生50周年を記念した「50thアニバーサリーエディション」を12月20日に発売する。

価格はYZ450Fが118万2500円、YZ250Fが94万0500円、同50thアニバーサリーエディションが97万3500円、YZ250が80万8500円、YZ125が75万9000円、同50thアニバーサリーエディションが79万2000円、YZ85LWが59万4000円、YZ85が58万3000円、YZ65が51万1500円。

《纐纈敏也@DAYS》

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