メルセデスベンツ『Eクラス』新型からSUV「オールテレーン」派生…IAAモビリティ2023

メルセデスベンツ Eクラス・オールテレーン 新型
メルセデスベンツ Eクラス・オールテレーン 新型全 10 枚

メルセデスベンツ(Mercedes-Benz)は9月4日、『Eクラス・オールテレーン』新型を「IAAモビリティ2023」で初公開した。


◆全高を1497mmに引き上げる

同車は、『Eクラス・ステーションワゴン』新型から派生したクロスオーバー車だ。セダン、ステーションワゴンに続く「Eクラス」新型の第3のバリエーションになる。全高は、ベースとなったEクラス・ステーションワゴンに対して引き上げられ、1497mmとした。

外観は、イリジウムシルバー仕上げのツインルーバーグリルが特長だ。専用のフロントバンパーやハイグロスクロームのアンダーガード風パネルも、力強い外観を生み出している。ダークグレーのホイールアーチカバーとハイグロスクロームのアクセントを備えたサイドシルを採用した。専用のリアバンパーには、ハイグロスクローム仕上げのアンダーガード風パネルが付く。ステンレス製のロードシルガードも装備されている。

エアサスペンションの「AIRMATIC」が標準装備される。このシステムは、エアサスペンションベローズとアダプティブADS+ダンパーを組み合わせたものだ。ダンパーの特性は、各ホイールの圧側と伸側で自動的に変化する。オールラウンド・レベル・コントロールにより、AIRMATICは車両の荷重に関係なく、一定の最低地上高を維持する。「COMFORT」プログラムを選択した場合、速度が120km/hに達すると、車高は自動的に15mm下がる。

メルセデスベンツ Eクラス・オールテレーン 新型メルセデスベンツ Eクラス・オールテレーン 新型

◆ガソリンとディーゼルはマイルドハイブリッド

欧州市場では発売当初から、ディーゼル、ガソリン、プラグインハイブリッド(PHEV)の3つのパワートレインから選ぶことができる。内燃エンジンモデルには、メルセデスベンツのモジュラーエンジン「FAME」ファミリーの4気筒と6気筒エンジンが搭載される。

ターボチャージャーを補うインテリジェント・ブースト・テクノロジーと「ISG(インテグレーテッド・スターター・ジェネレーター)」により、ディーゼルとガソリンはマイルドハイブリッドとなる。新しいバッテリーの採用により、電気モーターのパワーは23hpに、ブースト時のトルクは20.9kgmに向上した。

ガソリンの「E450 4MATIC」グレードは、3.0リットル直列6気筒ターボエンジンが、最大出力381hp、最大トルク51kgmを引き出す。0~100km/h加速は4.7秒、最高速は250km/h(リミッター作動)となる。ディーゼルの「E220d 4MATIC」グレードは、2.0リットル直列4気筒ターボエンジンが、最大出力197hp、最大トルク44.9kgmを引き出す。0~100km/h加速は8.1秒、最高速は220km/hだ。

メルセデスベンツ Eクラス・オールテレーン 新型メルセデスベンツ Eクラス・オールテレーン 新型

◆PHEVのEVモードの航続は最大102kmに

PHEVは、「E300de 4MATIC」グレードだ。2.0リットル直列4気筒ターボディーゼルエンジンが、最大出力197hp、最大トルク44.9kgmを引き出す。モーターは、最大出力129hp、最大トルク44.9kgm。PHEVシステム全体で313hpのパワーと、71.4kgmのトルクを獲得する。0~100km/h加速は6.9秒、最高速は213km/hだ。

バッテリーは、蓄電容量25.4kWh(正味容量19.5kWh)。EVモードの航続は、最大で102kmに到達する。EVモードの最高速は140km/hだ。

インテリジェントな電気機械式ブレーキブースターを搭載する。回生ブレーキと油圧ブレーキを組み合わせることで、最大限の効率を発揮する、としている。

《森脇稔》

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