中古車販売の大手、ネクステージは9月11日、浜脇浩次代表取締役社長の辞任を発表した。ネクステージではタイヤ保証などで不適切な行為があり、新たな経営体制のもとで今後の経営を行うべきと判断した。
代表取締役社長であった浜脇氏から11日、代表取締役社長を辞任したい旨の届出が取締役会に提出され、受理された。浜脇氏は同日をもって代表取締役社長を退任することとなった。浜脇氏は今後、グループ各社のすべての役職からも離れる予定だ。
ビッグモーターにおける修理費水増しによる保険金不正請求などの問題が表面化して以降、ネクステージは同社においても、過去に不適切と評価される事象が存在したことを明らかにしていた。ネクステージは、タイヤ保証のセールストークや申請などで不適切な行為があったと報告している。
ネクステージによると「把握した事象について適正な対応を行い、再発防止に努めて」きたが、「対策が十分なものであったとはいえず、より踏み込んだ対策が必要であると認識」するに至ったという。「新たな経営体制のもと経営をしていくべき」と判断し、取締会は浜脇氏からの辞任の届出を受理した。
浜脇氏は1993年4月にビッグモーターに入社、2016年2月にネクステージの取締役副社長に就任、22年2月22日から代表取締役社長を務めていた。
浜脇氏の後任は広田靖治代表取締役会長が社長を兼任する。就任日は2023年9月11日。広田氏は浜脇氏の前に代表取締役社長を務めていた。