【ニュル12時間】NLS6、7で連続の2位フィニッシュ! 次戦NLS8でのクラス優勝を目指す

ニュルブルクリンク12時間耐久レース【NLS6+7】
ニュルブルクリンク12時間耐久レース【NLS6+7】全 19 枚

世界一過酷なサーキットとしても知られる、ドイツのニュルブルクリンク北コース。9月9日から10日までNLS6&NLS7の決勝レースが開催された。6時間耐久のレースが連続して開催されることから、通称“ニュルブルクリンク12時間耐久レース”としても親しまれている。

このニュル12時間耐久に、トーヨータイヤが「PROXES Slick」をサポートする「TOYO TIRES with Ring Racing」から参戦。トヨタGR スープラGT4 EVOの2台体制(#170、#171)で、日本からもPROXESアンバサダーを務める木下隆之氏が#171から同レースに参戦した。

ニュルブルクリンク12時間耐久レース【NLS6+7】ニュルブルクリンク12時間耐久レース【NLS6+7】

参戦車両の数は約110台。予選では一気にコースインするだけに、クリアラップさえまともに取ることも難しい。耐久レースだけにスタートの順位が大きくは影響しないものの、混乱を考えると少しでも前からのスタートが望ましいだろう。

そしてレースのスケジュールも実に興味深い。現地時間の15時30分にスタートする決勝レース(NLS6)は6時間後の21時30分にゴール。修復作業などなければマシンはパルクフェルメに保管され、翌朝の予選そして12時の決勝レース(NLS7)へと進んでいく過密スケジュール。そんな過酷なニュル12時間レース模様をレポートしていく。

◆最終スティントまで見事な快走!惜しくもトラブルで2位フィニッシュ:NLS6

ニュルブルクリンク12時間耐久レース【NLS6+7】ニュルブルクリンク12時間耐久レース【NLS6+7】

木下選手の駆る#171は予選でのトラフィックの影響もあり4位からの決勝レースをスタート。序盤の快走でクラス2位まで順位を押し上げる快走をみせる。しかしながら、#170はスタート後の約2時間に車両トラブルが発生。DNFでのフィニッシュとなった。

SP10クラスで最も速さを見せるのは#187のBMW M4 GT4だ。特にストレートスピードの差が大きいので、コーナーでタイムを稼ぎながら1週1週ラップを重ねていけるのかが勝負の分かれ道。うまくレースペースをつくった#171は最終スティントでトップのままピットイン、木下選手へとドライバー交代を行った。

ニュルブルクリンク12時間耐久レース【NLS6+7】ニュルブルクリンク12時間耐久レース【NLS6+7】

しかし#171にも不運なことにマシントラブルが発生してしまう。ここでトップが#187へと入れ替わりNLS6はフィニッシュ。木下選手にとってはこれまでのベストリザルトとなる、2位表彰を獲得してのフィニッシュとなった。

◆優勝の可能性も感じられただけに、悔しさが残る2位フィニッシュ:NLS7

ニュルブルクリンク12時間耐久レース【NLS6+7】ニュルブルクリンク12時間耐久レース【NLS6+7】

NLS7では宿敵の#187の前から#170、#171の2台ともにスタート。#170がSP10クラスのポールポジションを見事に獲得した。混乱もなく順調な形で12時にNLS7の決勝レースがスタート。GPコースの1コーナーには#171が先頭で進入していく。

その後はレースペースに勝る#187がリードする状況に。#187、#170、#171の順番でレースが流れる展開に。そしてレース後半には#170がクラストップに躍り出る。しかし最終スティントのピット作業を完了した#187が追い上げを開始。

ニュルブルクリンク12時間耐久レース【NLS6+7】ニュルブルクリンク12時間耐久レース【NLS6+7】

じりじりと差を詰めてくるものの、約5秒前後の差になってからはお互いに譲らず詰かず離れずの状況に。しかしファイナルラップが近づいてきた段階で、速いマッピングの状態では燃料が厳しい状況に。惜しくもあと一歩およばず逆転を許し、#170が2位表彰を獲得。続いて#171が3位表彰でフィニッシュした。

#187が2連勝を獲得しただけに、トーヨータイヤ陣営としては悔しさの残ったニュル12時間レース。しかしながらドライ路面でのタイヤのパフォーマンスは、ライバルチームと比較しても遜色のない感触を維持していた。

ニュルブルクリンク12時間耐久レース【NLS6+7】ニュルブルクリンク12時間耐久レース【NLS6+7】

そして今週末の9月22日、23日に次戦NLS8が開催予定。2022年シーズンにNLS3、NLS6で優勝を収めたTOYO TIRES with Ring Racingは、SP10クラスでの3勝目を目指して挑戦を続けていく。

<取材協力:トーヨータイヤ>

《後藤竜甫》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
  2. 最後のフォードエンジン搭載ケータハム、「セブン 310アンコール」発表
  3. 高機能ヘルメットスタンド、梅雨・湿気から解放する乾燥ファン搭載でMakuake登場
  4. 船上で水素を製造できる「エナジー・オブザーバー」が9年間の航海へ
  5. 「三菱っぽくないけどカッコいい」ルノーの兄弟車となる『エクリプス クロス』次期型デザインに反響
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 米国EV市場の課題と消費者意識、充電インフラが最大の懸念…J.D.パワー調査
  2. 低速の自動運転遠隔サポートシステム、日本主導で国際規格が世界初制定
  3. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
  4. BYD、認定中古車にも「10年30万km」バッテリーSoH保証適用
  5. 「あれはなんだ?」BYDが“軽EV”を作る気になった会長の一言
ランキングをもっと見る