日産 キックス、米国は「e-POWER」なし…2024年型を発表

日産 キックス の2024年モデル(米国仕様)
日産 キックス の2024年モデル(米国仕様)全 10 枚

日産自動車の米国部門は9月20日、小型SUV『キックス』(Nissan Kicks)の2024年モデルを発表した。


◆車内をWi-Fiホットスポット化する「NissanConnect」を標準装備

2024年モデルのキックスは、「SV」と「SR」グレードに、車内をWi-Fiホットスポット化する「NissanConnect」サービスを標準装備した。このテレマティクス機能は、「MyNISSAN」スマートフォンアプリと連動する。リモートドアロックとアンロック、リモートエンジンスタートとストップ、車両診断レポート、緊急通報などの機能が搭載されている。

SVグレードの主な装備には、17インチアルミホイール、インテリジェントクルーズコントロール、7インチアドバンストドライブアシストディスプレイ、リモートエンジンスタート、8インチタッチスクリーン、Apple 「CarPlay」、グーグル「Android Auto」を備えたNissanConnectなどがある。

SRグレードは、ブラック塗装のドアミラーカバーとルーフレール、ダーククロームのフロントグリル、ルーフスポイラーを装備した。また、LEDヘッドライトとフォグランプ、本革巻きステアリングホイール、インテリジェントアラウンドビューモニター、オートエアコンも装備している。

日産 キックス の2024年モデル(米国仕様)日産 キックス の2024年モデル(米国仕様)

◆米国仕様は最大出力122hpの1.6リットルのガソリン車のみ

米国仕様のパワートレインは、連続可変バルブタイミング制御システムを備えた1.6リットル直列4気筒ガソリン自然吸気エンジンのみだ。日本向けのe-POWER搭載車は用意されない。

この1.6リットルエンジンは、最大出力122hp/6300rpm、最大トルク15.7kgm/4000rpmを発生する。駆動方式はFFで、トランスミッションはCVTの「エクストロニック」を組み合わせている。

米国仕様のEPA(環境保護局)燃費は、市街地が約13.2km/リットル、高速が約15.3km/リットル、複合モードが約14km/リットル。日産によると、クラスで最も燃費性能に優れるという。

日産 キックス の2024年モデル(米国仕様)日産 キックス の2024年モデル(米国仕様)

◆ヘッドレストにスピーカーを内蔵したBose製オーディオ

インテリアは、シームレスで上質さを感じるモダンプレミアムな室内空間を目指した。使いやすくグルーピングされたレイアウトや、高品質部品によるプレミアムな表現が特長だ。Dシェイプのステアリングホイール、6ウェイ運転席パワーシート、60対40分割の折りたたみ式リアシートを採用する。新しいシート素材には、より彩度の高い色が用意された。

Apple「Car Play」やグーグルの「Android Auto」、7.0インチのタッチスクリーン、ブルートゥースハンズフリー通話システム、ブルートゥース経由のストリーミングオーディオ、3つのUSBポート、キーレスエントリー、プッシュボタンスタート、タイヤアラート、インテリジェントオートヘッドライトなどが、全車に標準装備されている。

2024年モデルのSRグレードには、オプションで「プレミアムパッケージ」を用意した。「Prima-Tex」素材を用いたヒーター付きフロントシート、ステアリングヒーター、セキュリティアラーム、トノカバー、運転席ヘッドレストにスピーカーを内蔵したBose製8スピーカーオーディオシステムをセットした。

日産 キックス の2024年モデル(米国仕様)日産 キックス の2024年モデル(米国仕様)

◆「ニッサン・セーフティ・シールド360」を標準装備

2024年モデルには、「ニッサン・セーフティ・シールド360」を全車に標準装備する。ニッサン・セーフティ・シールド360テクノロジーには、歩行者検出機能を備えた自動緊急ブレーキ、ブラインドスポット警告、リアクロストラフィックアラート、車線逸脱警告、ハイビームアシスト、リアの自動ブレーキが含まれている。

また、クラスで唯一、インテリジェントアラウンドビューモニターを選択することもできる、としている。

《森脇稔》

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