ポルシェ、パナメリカーナ参戦70年を祝う『718ケイマン』を発表

ポルシェ 718 ケイマン GT4 RS の「タグ・ホイヤー×ポルシェ」(手前)と ポルシェ 550クーペ(1953年)
ポルシェ 718 ケイマン GT4 RS の「タグ・ホイヤー×ポルシェ」(手前)と ポルシェ 550クーペ(1953年)全 12 枚

ポルシェは9月30日、伝説的公道レース「カレラ・パナメリカーナ」参戦70年を祝う2台の特別な『718ケイマンGT4 RS』を米国で発表した。1953年に「タグ・ホイヤー」と協力して、同レースに参戦した2台のポルシェ『550クーペ』がモチーフだ。

公道レースのカレラ・パナメリカーナは1950年、北米から南米へと縦断する「パンアメリカン・ハイウェイ」のメキシコ部分が完成したのを記念して、初めて開催された。ポルシェはこのレースに1952年に初参戦。1953年には、ポルシェ550クーペが出走した。1954年には、ポルシェは小型スポーツカー部門で上位7位のうち、6位を占める快挙を達成している。

2台の718ケイマンGT4 RSには、当時の550クーペ同様、レーシングナンバー「152」 と 「154」 が、ドアとルーフにペイントされた。ボディカラーは、「ルマンシルバーメタリック」で塗装されている。ウインドウアングル、フロントとサイドのエアインテークパネル、カーボンウィーブ仕上げのパーツなど、外装パーツの多くも、ルマンシルバーメタリックで統一された。

ボンネットの中央とリアウイングのサイドブレードには、少し濃いめのグレーでタグ・ホイヤーのロゴがあしらわれた。タグ・ホイヤーのロゴは、ミッドエンジンのエアフィルターボックスとホイールのセンターカバーなどにも見ることができる。

インテリアは、シートにガードレッドレザーをあしらい、ダッシュボードやドアトリムのブラックとのコントラストを演出する。ステアリングホイールのスポークもブラックとした。メキシコ国旗やタグ・ホイヤーのロゴの緑、白、赤の3色のクロスステッチが、ステアリングホイールやダッシュボードに添えられた。

センターコンソールには、タグ・ホイヤーのストップウォッチを配置した。これは、タグ・ホイヤーがこのプロジェクトのために特別に設計・製作したものだ。時刻を表示する左側の時計は、タグ・ホイヤー「カレラ」の典型的なデザイン。時間を示すラインインデックスがブラックの文字盤に浮き彫りにされ、分はベゼルの外側に表示される。この機械式の3針時計は、8日間のパワーリザーブがある。時計の隣には、ラリーで平均速度を確認するのに役立つ目盛り付きのストップウォッチが装備されている。

718ケイマンGT4 RSは、『911 GT3カップ』や『911 GT3』譲りの自然吸気4.0リットル水平対向6気筒ガソリンエンジンをミッドシップに搭載する。最大出力は『718ケイマンGT4』を80ps上回る500ps、最大トルクは2kgmプラスの45.9kgmを発生する。

また、CFRP(カーボンファイバー強化樹脂)製のボンネットやフロントフェンダー、軽量なカーペット、断熱材の削減などで、軽量化を追求した。車両重量は718ケイマンGT4のPDK仕様車より35kg軽い1415kgで、パワーウエイトレシオは2.83kg/psとした。専用ギアレシオのPDKとの組み合わせにより、0~100km/h加速は718ケイマンGT4のPDK仕様車を0.5秒短縮する3.4秒、最高速は13km/hプラスの315km/hに到達する。

《森脇稔》

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