ホンダ N-BOX 新型の開発責任者「もっと楽しく」をキーワードに開発を進めた

N-BOXカスタムとホンダ統合地域本部日本統括部の 高倉記行部長(右)とN-BOX開発責任者の諫山博之氏
N-BOXカスタムとホンダ統合地域本部日本統括部の 高倉記行部長(右)とN-BOX開発責任者の諫山博之氏全 15 枚

ホンダは10月5日、ワゴンタイプの新型軽自動車『N-BOX』の発表取材会を行い、6日から発売すると発表した。価格は164万8900~236万2800円で、月間1万5000台の販売を目指す。

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N-BOXといえば、国内で最も売れているクルマで、そのシリーズの22年の販売台数は20万台以上で、2年連続で新車販売台数第1位を誇っている。軽四輪車販売台数では8年連続でナンバーワンだ。累計販売台数は240万台以上で、初代が114万7000台、2代目が132万1000台。『フィット』が失速している現在、文字通り、ホンダの国内販売を支える最重要車種と言っていいだろう。

それだけに、新型N-BOXの開発では苦労したようだ。「初代が目指した私の利便性や、2代目が目指した家族の幸せ、そして3代目は趣味や夢を共有する仲間とのつながりまでも豊にしたいと考えた。そのため最後までデザインや技術の進化を詰め込み、お客様がいつでもどこまでも行きたくなるようなクルマを目指した」と開発責任者の諫山博之氏は話し、こう強調した。

「グランドコンセプトは『HAPPY Rhythm BOX』で、私も、家族も、日本も、ハッピーになれる『幸せ生活リズム』をくつる、と定め、もっと楽しくをキーワードに開発を進めた」

パッケージや動力性能、デザイン、安全性、乗り心地、静粛性などの総合力が評価されて、販売台数がナンバーワンとなっていると考えているので、新型N-BOXでは、それらすべてを引き上げる形で進化させたそうだ。

例えば、エクステリアでは、ヒトの瞳を思わせるフルLEDヘッドライトを採用し、奥行き感のある立体的な造形にして、フロントフェイスに凜々しさと親しみやすさを表現した。サイドはボディーからルーフへと続くコの字形状を強調することで、キャビンをしっかり包み込むようにした。

一方、カスタムのエクステリアでは、LEDヘッドライトはホンダ初となるダイレクトプロジェクト式を採用し、車幅いっぱいに伸びるフロントアクセサリーがボディのワイド感を強調。リアにはクリアレンズ仕様のリアコンビネーションランプを装備し、カスタムデザインのバンパーが凝縮感のあるフォルムに精悍さを演出した。

パッケージでは、ママチャリを楽に荷室に積めるように、低床にして開口部を広くし、載せた自転車のスタンドを安定させるためにフロアボードも工夫した。室内空間については、軽乗用車で最大級の広さとのことだ。

安全性については、特に側面衝突への対応を強化した。また、ホンダセンシングを2代目と同様に全グレード標準装備としている。「新型N-BOXでは、電子制御を高度化することで、市街地から高速までさまざまなシーンにおいて、運転初心者の方から高齢者の方までドライバーの運転をサポートする」と諫山氏は話し、高速道路での快適性も強化したという。

ホンダの歴史を振り返ると、販売を牽引するヒット車が3代目以降に失速するケースが多い。例えば、『オデッセイ』『CR-V』そして『フィット』がそうだ。それだけに、3代目N-BOXがそのジンクスを破り、国内販売ナンバーワンを維持できるかどうか注目される。

《山田清志》

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