災害対策に新たなビークル、水陸両用車『ARGO』の新型を公開…危機管理産業展2023

ARGO警察仕様
ARGO警察仕様全 21 枚

サポートマーケティングサービスは、さまざまな災害現場や自治体で活躍してきた実績のある、8輪水陸両用車『ARGO』(アーゴ)を、10月11~13日に東京臨海都心の東京ビックサイトで開催された「危機管理産業展 / RISCON TOKYO 2023」で展示した。

【画像全21枚】

車名と同じ会社名のARGOは、米オンタリオ州に本拠をもつATV(全地面対応ビークル、オフロードビークル)のメーカーだ。サポートマーケティングサービス(本社:埼玉県春日部市)が日本での総販売元を務める。

ARGOの魅力はその多機能性だろう。一般道路、荒れ地、水上での走行はもちろん、8輪のタイヤに替えてゴムクローラー(キャタピラー)を装着することで、濘地・砂利道・急な登坂・雪上の走行も可能だ。またこの種のビークルは一般的に4人乗りが多い中、ARGOは6人が同時に乗れる。優れた操作性、頑丈さ、耐久性を活かしてあらゆる場面での活躍が期待される。

ARGOは、日本で初めて船舶としての登録に成功した水陸両用バギーだ。陸上登録は小型特殊自動車、運転に必要な免許は小型特殊自動車免許以上。水上登録は小型船舶となり、操縦免許は小型船舶操縦免許証、すなわち小型船舶2級操縦免許証以上が必要だ。

サポートマーケティングサービスは東日本大震災を契機にARGOの普及に尽力している。もともと社長の“男のロマン”、趣味から始まった話だった。さまざまなメーカーの水陸両用車に試乗し、2010年に6輪のARGOを購入している。のちに水上と荒地の両方に対応する便益性と、誰もが運転しやすい操作性に気づき、本業の土木工事事業に導入した。

2011年の東日本大震災と紀伊半島豪雨でARGOは真価を発揮した。津波により道路は浸水し、浮いている瓦礫でボートに穴があいてしまうような状況だったが、ARGOは活躍。物資を運べない地域があると知った社長が救援物資を持って現地に向かった。その活動が評価され、消防団や団体に水陸両用車を導入する必要性が認識された。

さらに総務省消防庁の消防研究センターが、東日本大震災の教訓から水陸両用車の活用に関心を寄せた。2013年に、日本での消防でARGOの使用を認める指針が発表され、全国の消防本部ならびに消防局に無償貸与する運用が開始された。

《高木啓》

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