<新連載>[カーオーディオ 逸品探究]スウェーデン発「DLS」の旗艦スピーカー『スカンジナビア シリーズ』、その魅力を紐解く!

DLS・スカンジナビア シリーズ
DLS・スカンジナビア シリーズ全 3 枚

カーオーディオ市場にて特別な存在感を示す“逸品”を毎回1つずつ取り上げ、それらが“逸品”たり得ているゆえんを解説している当連載。今回は、北欧・スウェーデンの実力ブランド「DLS」のフラッグシップスピーカー、『スカンジナビア シリーズ』にスポットを当てる。

◆『スカンジナビア シリーズ』は、DLSの看板を背負い続けてきた不動の旗艦機!

国内においてカーオーディオがブームとなった1990年代から2000年代の初頭にかけて、欧米のさまざまな車載用音響機器ブランドが日本に紹介された。このDLSも、その頃に人気を博するようになったものの1つだ。

ところでDLSと聞くと、“ハイエンドスピーカーブランド”とイメージする愛好家は少なくないに違いない。そうである理由はズバリ、トップエンドスピーカーのこの『スカンジナビア シリーズ』の誉れが高いからこそだろう。

ちなみに『スカンジナビア シリーズ』は、DLSが日本に紹介された当初から同社の看板を背負い、そしてマニアから羨望の眼差しを向けられ続けてきた。

しかしながらDLSは、高級スピーカーのみをラインナップしているわけではない。現在はスピーカーを3ラインを擁していて、これ以外に『リファレンス シリーズ』と『パフォーマンス シリーズ』とを持っている。

で、『リファレンス シリーズ』の代表モデルである16.5cm2ウェイコンポーネントキットの『RC6.2Q』の税込価格は、7万7000円だ。セカンドグレードのモデルでありながらも10万円を優に切る価格帯にある。そしてもう1つの『パフォーマンス シリーズ』のモデルは、エントリーグレードだ。DLSは実のところ、入門者にとっても親しみやすいブランドだ。

DLS・スカンジナビア シリーズDLS・スカンジナビア シリーズ

◆ラインナップはシンプル。3機種が単品(ペア)にて顔を揃える

では、『スカンジナビア シリーズ』のラインナップの全容を紹介しよう。同シリーズはコンポーネントキットの用意がなく、ツイーター、ミッドレンジ(スコーカー)、ミッドウーファー、この3アイテムがそれぞれ単品(ペア)にて販売されている。構成は至ってシンプルだ。

その詳細は以下のとおりだ。30mmツイーター『Scandinavia 30』(税込価格:11万円)、75mmミッドレンジ『Scandinavia 75』(税込価格:12万1000円)、165mmミッドウーファー『Scandinavia 165』(税込価格:20万9000円)、以上の3機種が顔を揃える。

なお、パッシブクロスオーバーネットワークは用意されていない。つまり、アクティブクロスオーバーを使ってのマルチアンプシステムにて鳴らされることが前提だ。

ところで『スカンジナビア シリーズ』はトップエンドシリーズとはいうものの、超ハイエンド機がさまざま居並ぶ今となっては案外リーズナブルだ。2ウェイを組むのであれば31万9000円(税込)で、3ウェイを組んだとしても44万円(税込)にて手にできる。コストパフォーマンスはすこぶる高い。

DLS・スカンジナビア シリーズDLS・スカンジナビア シリーズ

◆2022年にはハイグレードパワーアンプも新投入! ますますラインナップが拡充!

ところでDLSはスピーカーブランドというイメージが強いが、現在はパワーアンプも2ライン持ち、さらにはパワードサブウーファーも2機種を用意する。ソースユニットとプロセッサーは持たないが、スピーカーのみのブランドではない。

ちなみにパワーアンプは長きにわたり『CCi シリーズ』を擁するにとどまっていたが、2022年よりその上級シリーズとなる『シグネチャー シリーズ』が追加されている。

なお当シリーズは、2モデル展開となっている。ともに動作方式はAB級で、4chモデルの『S-4』(税込価格:22万円)と2chモデルの『S-2』(税込価格:17万6000円)とがある。このように当シリーズも、ハイエンドグレードでありながら特出して高額ではない。

さて『スカンジナビア シリーズ』は、ハイエンドモデルとしては比較的に手が届きやすい価格帯にありながらも、DLSならではの濃密な音色、豊かな表現力を満喫できる名機だ。実のある上級スピーカーを探しているのなら、チェックはマストだ。

《太田祥三》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. ついに「パジェロ」の名前が日本復活!? 三菱の新型SUV、デザイン&スペックを大予想!
  2. トヨタの新型EV『アーバンクルーザー』をくまなくチェック!…詳細画像記事ベスト5 2025年上期
  3. 車内が即ネット空間に! 新型USB型Wi-Fiルーターがドライブを変える[特選カーアクセサリー名鑑]
  4. 狭い道! 制限1.9mだが何かがおかしい…東京都小金井市
  5. 新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに日本上陸!…新型車ベスト5 2025年上期
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る