大阪で20台が稼働するEVバス:EVモーターズ…ジャパンモビリティショー2023

ジャパンモビリティショー:EVモーターズのEV路線バス
ジャパンモビリティショー:EVモーターズのEV路線バス全 9 枚

日本のEVバスというとBYDの名前が思い浮かぶかもしれないが、EVモーターズジャパンも着実に製品を市場に浸透させている。大阪万博の会場交通に利用される路線バスは、同社の大型EVバスが採用され稼働している。

充電器やEVバス車内

ジャパンモビリティショー2023のブースには、実際に納入された車両を特別に融通してもらい展示していた。全長10.5メートルの普通の大型路線バスだ。座席は25で、乗車定員は72人としている。搭載バッテリーは210kWh。天井と後部に搭載される。航続は60km/hの定速走行(負荷重500kg・エアコンオフ)なら280kmまで達する。後輪駆動のモーターの最高出力は240kW。最高速度は70km/hという仕様だ。低床タイプで乗客の昇降時には車高を下げることもできる。運転席側の出入り口が広くて乗りやすい。座席にはUSBの充電ポートも用意されている。

充電はCHAdeMO 2.0の急速充電に対応する。充電器の出力は40kW、60kW、80kW、100kW、ダブルガンタイプの120kWhの5種類。100kWの充電器を使えば2時間ほどで満充電が可能な計算だ。EVモーターズジャパンは充電器も手掛けているので、事業者は必要なら充電環境込みで導入支援を受けることができる。

EVモーターズジャパンは、もともとバッテリーやインバーターなど充電機器を作っていた会社がEV製造を始めたものだ。EVバスの特徴は静粛性とランニングコストの安さだ。モーターの特性として定速からの大トルクによって乗り心地や運転操作のしやすさにもつながっている。導入の初期費用などの課題はあるが、導入したユーザーは一様に燃料代に加え、油脂類、アドブルーなど消耗品のコストダウン。回生ブレーキによるブレーキ摩耗の低減を評価するという。

2023年12月には、国内の車両製造工場の第一期工事が終わる。工事は第四期までの計画で、12月の時点で工場のおよそ半分と車両の検査などをするデバッグ棟が完成するという。

ジャパンモビリティショーは、従来の東京モーターショーにモビリティの枠を超えて他産業やスタートアップなども加わり、装いを新たに開催するもの。会期は10月25日から(一般公開は28日から)11月5日まで、主催は日本自動車工業会。


ジャパンモビリティショー2023 特別編集
https://response.jp/special/recent/4115

《中尾真二》

テクノロジージャーナリスト・ライター  中尾真二

アスキー(現KADOKAWA)、オライリー・ジャパンの技術書籍の企画・編集を経て独立。現在はWebメディアを中心に取材・執筆活動を展開。インターネットは、商用解放される前の学術ネットワークの時代から利用し、ネットワーク、プログラミング、セキュリティについては企業研修講師もこなす。エレクトロニクス、コンピュータのバックグラウンドを活かし、自動車業界についてもテクノロジーを中心に取材活動を行う。

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