[音響機材・チョイスの勘どころ]メインユニットの音にこだわるなら「音調整機能」のチェックはマスト!

パナソニック・ストラーダ
パナソニック・ストラーダ全 1 枚

カーオーディオシステムを進化させることに興味を抱くドライバー諸氏に向けて、それを実践するにあたって参考となる「製品選びの“勘どころ”」を解説している当コーナー。現在は「AV一体型ナビ」の選択ポイントを説明している。

ところで以前の記事にて、音響機器として「AV一体型ナビ」を選ぶ際には着目すべきポイントが3つあると説明した。「サブウーファー出力の装備」、「プリアウトの装備」、「サウンドチューニング能力の高さ」、これらだ。今回はそのうちの、「サウンドチューニング能力の高さ」について説明する。

なおカロッツェリアの『サイバーナビ』はその点において特出した能力を有しているのだが、それに準じた実力を持つ機種がいくつかある。それらも音響機器として「AV一体型ナビ」を選ぶ場合、アドバンテージを発揮する。

さて、それらにはどのような「サウンドチューニング機能」が搭載されているのかというと……。

ちなみに、「サブウーファー出力」が装備されている場合には併せて「クロスオーバー」という機能も搭載されることとなり、当機能もほしい機能の1つとなる(これについては前々回の記事にて説明した)。

で、それ以外にも搭載していると嬉しい機能が2つある。それは「イコライザー」と「タイムアライメント」だ。今回は「イコライザー」について説明していく。

ところで「イコライザー」と聞くと、「サウンドに味付けを加える機能」だとイメージするドライバーが少なくないに違いない。それは間違いではないのだが、実は「イコライザー」にはもう1つ別の役割がある。それは、「音を元どおりに戻す役割」だ。“イコライズ”という単語には“同じにする”とか“等しくする”という意味がある。よって「イコライザー」は、「原音と同じ音にする」、「周波数特性の乱れを正す」という役割も担う。

というのも、車室内は狭いがゆえに音が幾重にも反射する。この反射の影響にて特定の周波数帯の音が増幅されたり減衰されたりする現象が起こりがちとなる。しかし「イコライザー」を駆使すると、増幅されている部分を引っ込めて減衰されている部分を引き上げられる。こうして、周波数特性をフラット(等しく)にできるのだ。

ただし、このような役割を遂行するにはある程度高度な「イコライザー」でないと難しい。なので、バンド数は「13」以上が確保されているものを選びたい。またはバンド数がもう少し少なかったとしても、「グラフィックイコライザー」ではなく「パラメトリックイコライザー」であると、詳細なチューニングを行える。

今回は以上だ。次回は「タイムアライメント」について説明する。お楽しみに。

《太田祥三》

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