ジープの小型SUV、48Vマイルドハイブリッド設定…従来はEVのみの『アベンジャー』に

ジープ・アベンジャー の「e-ハイブリッド」
ジープ・アベンジャー の「e-ハイブリッド」全 10 枚

ジープは11月10日、新型コンパクトSUV『アベンジャー』(Jeep Avenger)に、欧州で48Vマイルドハイブリッドを設定すると発表した。従来は、EVのみのラインナップだった。

アベンジャーの48Vマイルドハイブリッドは、「e-ハイブリッド」と呼ばれる。最大出力100hp、最大トルク20.9kgmを発揮する1.2リットル直列3気筒ガソリンエンジンに48Vのリチウムイオンバッテリー、6速デュアルクラッチトランスミッションを組み合わせた。6速デュアルクラッチトランスミッション「e-DCS6」には、最大出力28hp、最大トルク5.6kgmを発生する電気モーターやインバーターが組み込まれている。ベルト・スターター・ジェネレーターも搭載する。0~100km/h加速は11秒だ。

状況によっては、内燃エンジンを停止した状態での走行を可能にした。発進はモーターのみで行い、EVモードはおよそ30km/hの速度域まで持続する。高速道路などでも、低負荷状況や下り坂でドライバーがアクセルペダルから足を離した場合に、エンジンが停止する。EVモードでは、最大1kmのゼロエミッション走行を可能にした。この効果もあって、燃費は19.6km/リットルを実現する。

電気モーターによるパワーが低速トルクを強化し、静かでレスポンスに優れる発進を可能にした。「e-クリープ」機能が採用されており、アクセルペダルを操作することなく短距離を前進できるため、渋滞時などに役立つという。EVモードで駐車することができる「e-パーキング」機能もある。この技術は減速時のエネルギー回収を可能にし、回生ブレーキによってバッテリーを充電する。

走行中にバッテリーを充電することにより、燃料消費を15%削減した。市街地走行の50%以上の時間をEVモードで走行する。また、CO2排出量は、最大15%削減することに成功した。これは、ミラーサイクルの採用による効果もあるという。CO2排出量は111~114g/kmとし、このカテゴリーでは高いレベルにある、としている。

《森脇稔》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. ようやくですか! 新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』日本仕様初公開へ…土曜ニュースランキング
  2. セリカに次ぐ「リフトバック」採用のカローラは、50年経ってもスタイリッシュ【懐かしのカーカタログ】
  3. 【マツダ CX-60 XD SP 新型試乗】やっぱり素のディーゼルが一番…中村孝仁
  4. トヨタ『ランドクルーザー300』初のハイブリッド登場!実現した「新時代のオフロード性能」とは
  5. シートに座ると自動で送風開始、取り付け簡単「クールカーシート」2モデルが発売
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 米国EV市場の課題と消費者意識、充電インフラが最大の懸念…J.D.パワー調査
  2. 低速の自動運転遠隔サポートシステム、日本主導で国際規格が世界初制定
  3. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
  4. BYD、認定中古車にも「10年30万km」バッテリーSoH保証適用
  5. 「あれはなんだ?」BYDが“軽EV”を作る気になった会長の一言
ランキングをもっと見る