伊ビモータは2台を展示、テージH2の正規取り扱い?…ジャパンモビリティショー2023

ビモータ・テージH2カーボン(ジャパンモビリティショー2023)
ビモータ・テージH2カーボン(ジャパンモビリティショー2023)全 13 枚

イタリアの職人がハンドメイドで組み上げ、ペイントを施したモーターサイクル、それがビモータだ。川崎重工業の資本参加で再建を図るビモータは、ジャパンモビリティショー2023ではカワサキのスペースに2台を展示した。1台は参考出品の『テージH2カーボン』、一台は市販モデルの『KB4』だ。

●テージH2カーボン

テージH2は、TESIシャーシにカワサキ『Ninja H2』のスーパーチャージドエンジンを搭載したモデル。強大なパワーを生み出すエンジンは、CNCアルミニウム製のスイングアームを前後にマウントする。ハブセンターステアリングの特性を活かしたシャーシは、非常に短い制動距離と強力なトラクション性能を備え、あらゆる回転域でも飛び出すように加速するスーパーチャージドエンジンのパフォーマンスを楽しめるという。シャーシに加えて、カーボンファイバー製のボディワークが美しいフォルムを形成している。

カワサキの資本参加後、最初に誕生したモデルが「テージH2」だ。「カーボン」はカラータイプのひとつ。一時期、日本市場ではモトコルセが扱っていたが、現在、国内のカワサキ系販売店での取り扱いはない。

スペック
エンジン種類:水冷4ストローク並列4気筒、DOHC 4バルブ、スーパーチャージド
総排気量:998cc
内径×行程:76.0mm×55.0mm
最大出力:170kW(231PS)/1万1500rpm
最大トルク:141Nm(14.4kgfm)/1万1000rpm
全長×全幅×全高:2047mm×770mm×1155mm
シート高:840mm
車両重量:207kg

●KB4

「乗りやすく、トルクがあり、軽量なバイク」を実現すること、これらのコンセプトをもとに誕生したのがKB4だ。独創的な孤高のハイパフォーマンスマシンを標榜したのがテージH2なら、KB4は扱いやすさと安定性、バランスの良さを重視した“Fun to Ride”なモデルといえる。2022年3月に日本国内で発売された。

幅広いパワーバンドで扱いやすいカワサキ製1043cc水冷4ストローク並列4気筒エンジンに、アルミ削り出しパーツや高品質なカーボン素材などにより徹底的に軽量化されたシャーシを組み合わせることで、運動性能を先鋭化するという、KBシリーズの思想を継承したモデルだ。

また、600ccクラスに匹敵するショートホイールベースと最適化された前後の重量バランスで、俊敏なハンドリングと卓越したトラクション性能をめざす。前後に採用されたオーリンズ社製サスペンションとブレンボ社製ブレーキコンポーネントは、高次元な乗り味を期待させる。

スペック
エンジン種類:水冷4ストローク並列4気筒、DOHC 4バルブ
総排気量:1043cc
内径×行程:77.0mm×56.0mm
最大出力:104.5kW(142PS)/1万rpm
最大トルク:111Nm(11.3kgfm)/8000rpm
全長×全幅×全高:2050mm×774mm×1150mm
シート高:810mm(+/-8mm)
車両重量:194kg
メーカー希望小売価格:437万8000円(消費税込み)

《高木啓》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 真夏のダッシュボードが20度以上低下!? 驚きの遮熱サンシェード新時代[特選カーアクセサリー名鑑]
  2. いつでもビーチ気分! 夏仕様のSUV『ハバナ』が30台限定で登場、499万円から
  3. スズキ『エブリイ』が災害時は「シェルター」に、軽キャンピングカーの新たな可能性
  4. メルセデスベンツ『CLA』新型、第4世代「MBUX」にセレンスの会話型AI技術搭載
  5. 世界最強の2.0ターボ搭載車に幕、メルセデスAMG『CLA 45 S』最終モデルが登場
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 茨城県内4エリアでBYDの大型EVバス「K8 2.0」が運行開始
  2. リチウムイオン電池の寿命を2倍に、矢崎総業、バインダフリー電極材料を開発
  3. 低速の自動運転遠隔サポートシステム、日本主導で国際規格が世界初制定
  4. トヨタや京大、全固体フッ化物イオン電池開発…従来比2倍超の容量達成
  5. 三菱が次世代SUVを初公開、『DSTコンセプト』市販版は年内デビューへ
ランキングをもっと見る