万一のアクシデント対策に欠かせない存在のドライブレコーダー。その中で気になる存在が『70mai Dash Cam Pro Plus+ A500S』だ。前後2カメラ型ドライブレコーダーなのだが、12月3日(日)までAmazonのブラックフライデーにおいて7000円台という超お得価格で販売されている。
そもそもメーカーである『70mai』というメーカーは日本国内ではあまり馴染みが無いのだが、調べてみると2016年に創業していてドライブレコーダーの開発に特化していた会社で、今ではヨーロッパ・アジア太平洋・北米など100カ国以上で年間200万台のドライブレコーダーを販売しているそうだ。世界で実績を作り、満を持して高いレベルを求められる日本での販売に踏み切ったのだろう。その製品は“安かろう悪かろうな”のか、その実力を検証した。
◆激安ながらクオリティの高さに驚かされるパッケージ
スペックを見てもかなりの実力が感じられる

『70mai Dash Cam Pro Plus+ A500S』は、フロントカメラを搭載した本体とリアカメラの2ピース構成から成る。本体には2インチ液晶ディスプレイを備え、その下には4つの物理ボタンと大型の電源スイッチを配置。物理ボタンでは各種設定やイベント録画、前後カメラの表示切り替え、撮影した映像の再生が行える。
電源は付属のシガーライターアダプターを介して取るのが基本。嬉しいのはこのアダプターが本機用として使う2.4Vだけでなく、他の機器の充電に使える1Aの出力も用意されていること。これでソケットが埋まっても手持ち機器のUSB充電に困ることがない。

本体に内蔵されたカメラは、F1.8の明るいレンズと約500万画素のSONY製CMOSセンサー「IMX335」を組み合わせたもので、最高でフルハイビジョンの2.7倍となる解像度「2592×1944ドット」での鮮明記録が可能となっている。フロントの画角は対角で140度と広めで、前方を周囲まで捉えるのに十分な画角が確保できていると言っていいだろう。

同梱のリアカメラはコンパクトで後方視界を妨げないサイズ。映像はフロントカメラよりもやや解像度が下がるフルハイビジョンの「1920×1080ドット」で記録される。撮影した映像はいずれも本体側のマイクロSDカードに、「通常ビデオ」「緊急ビデオ」「駐車」「タイムラプス」「写真」の5種類に分け、前後別々のフォルダに保存されていく仕組みだ。

◆ドライブレコーダーに重要なのは画質
スペックの高さを感じさせる美しい映像が記録される

『70mai Dash Cam Pro Plus+ A500S』で見逃せないのが、画質へのこだわりだ。画像ノイズを大幅に削減する3D DNR (Dynamic Noise Reduction)技術により、露出バランスを自動的に最適化するスマートアルゴリズムを採用。これはWDR(Wide Dynamic Range)の動作にも効果的に働いているようで、トンネルの出入り口など明暗差の大きい場面や、夜間での後続車のヘッドライトなどにより生じる黒つぶれや白とびを抑えるのに効果を発揮していた。

それだけに撮影した映像は驚くほど鮮明だ。ディスプレイは2.0インチと、確認するのに十分なサイズではないが、本体に内蔵されたWi-Fi機能を使ってスマホ経由で映像を確認すると細部まで鮮明に映し出されているのがわかる。発色も良好で、ドライブの想い出記録としても十分なクォリティを発揮していた。夜間ではヘッドライトが当たった部分に若干の白飛びが見られたが、それでもナンバーが読み取れないほどではない。

LED信号のフリッカーにもフレームレートを27.5fpsとして対応しており、無信号状態になることは避けられていた。音声記録はデフォルトではOFFになっているが、必要に応じてON/OFFで切り替えられる。万一のことを考えれば、いつアクシデントが発生しても状況把握ができるように、普段からONにして使っていた方がいいと思う。
◆リアカメラの映像も及第点
スモークガラス越しでも視認性を確保している

リアカメラの映像は、フロントと比べるとスペック通りに解像度は若干落ちる。しかし、後続車のナンバーは鮮明に読み取れ、ドライバーの表情にしてもはっきりとわかるほどのレベルは確保できている。何より夜間にスモークガラス越しに撮影したのにも関わらず、ノイズが増えることなくすっきりと映し出しているのには驚く。改めてカメラのダイナミックレンジの広さを実感した次第だ。

搭載する機能の充実ぶりも本機ならではの魅力を感じた。本体にはGPS受信機能を内蔵し、撮影時の速度や緯度経度による自車位置を映像に同時記録。この情報はWi-Fi機能によって再生した時の映像にも反映される上に、スマホへのダウンロードもスムーズに行える。なかでもその能力の高さに感心したのが、スマホでの展開がほとんど遅延なく行われることだ。リアルタイムの映像を見てもラグはごくわずかで、静止画記録ボタンをアプリ側から押してもほぼ思った通りのタイミングで撮影ができるのも良かった。
また、撮影データはそのままWi-Fiでスマホへダウンロードすることができ、そのデータはSNSを通して共有することも可能。スマホにインストールした専用アプリを使えば、Wi-Fi機能を活用して走行ルートや状況確認にも役立つ。

その他、安心・安全なドライブをサポートする機能も装備する。これは先行車の発進を知らせる「先行車発進警告」や、車線を外れたときの「車線逸脱警告」、前方車両との距離が近すぎたときの「前方車接近警告」も音声で知らせてくれるもの。使用する前には、これを正確に動作させるためのキャリブレーションが必要となるが、その設定も極めて簡単で、設定モードにした後、20km/h以上の速度で数分走っただけで完了できた。
この機能の検知精度は結構高く、対象をほぼ100%認識して警告を発してくれた。発進警告ではやや早めのタイミングで行う傾向にあったが、車線逸脱や前方車接近警告についてはかなり正確で、警告のタイミングも適切に感じた。気になったのは低速域ではこの音声レベルが大きめに感じることで、設定で最も小さく設定しても高速走行時にちょうど良く感じるほどだった。過信せずに活用すれば、運転中のアシストとして十分役立つだろう。
◆別売の駐車監視オプションもあり!
本体+オプションケーブルで万切りは驚異的な価格
最後に『70mai Dash Cam Pro Plus+ A500S』の駐車監視機能について触れておきたい。『70mai Dash Cam Pro Plus+ A500S』で駐車監視機能を利用するには別売の電源キット(Amazonで2000円弱)を組み合わせることが必要となる。このキットを使って取り付けるには、ヒューズボックスから電源を取る必要があるが、電源用配線を隠せる上に安定した電源が取れるようになるので、確実な記録を行うためにもこの接続での利用をオススメしたい。

いざドライブレコーダーを選ぶにしても、数ある中から一台を選ぶのはかなり難しい。ネット上で見ても高価格帯から、「ホントに大丈夫か?」と思うような低価格商品もある。正直言えばAmazonにおいて7000円台で販売されている『70mai Dash Cam Pro Plus+ A500S』だって心配になる人もいるだろう。本機には記録メディア(マイクロSDカード)は付属しておらず、そこでコストを下げている可能性もある。とはいえ、それでも前後2カメラのドライブレコーダーとしての実力は相当に高く、価格以上のお得さを感じられるドライブレコーダーと言えそうだ。
◆Amazonブラックフライデーキャンペーン開催中!
70maiアマゾンストアでは、2023年12月3日(日)までのブラックフライデーキャンペーン期間中、本記事で紹介された『70mai Dash Cam Pro Plus+ A500S』は対象商品になり、最大37%オフで購入できる。さらにこの記事を読んだレスポンスユーザーには更にお得になるキャンペーンコードが発行されたので購入時にぜひ活用して欲しい。