【F1 アブダビGP】フェルスタッペン年間19勝、レッドブル・ホンダ年間21勝、圧倒的な強さで2023年シーズンが終了

F1アブダビGP
F1アブダビGP全 10 枚

アラブ首長国連邦アブダビのヤス・マリーナ・サーキットで26日、今シーズンの最終戦となるF1第23戦アブダビGPの決勝レースが行われ、マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)がポールトゥウィンで2023年シーズンを締めくくった。

2年前、マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)とルイス・ハミルトン(メルセデス)によるファイナルラップの大バトルの結果、フェルスタッペンが逆転で初のチャンピオンに輝いたヤス・マリーナ・サーキットでのアブダビGP。シーズンを締めくくる最終戦として開催されるのは今年で10年目となる。

前日に行われた公式予選では王者フェルスタッペンが堂々のポールポジションを獲得。シャルル・ルクレール(フェラーリ)が2番手、以下オスカー・ピアストリ(マクラーレン)、ジョージ・ラッセル(メルセデス)、ランド・ノリス(マクラーレン)と続き、角田裕毅(アルファタウリ・ホンダ)が6番グリッドを獲得した。

決勝レースは58周。ポールポジションのフェルスタッペンは一瞬ルクレールに先行されたが、すぐにポジションを取り戻した。後方では角田がフェルナンド・アロンソ(アストンマーティン)に抜かれたが、こちらもすぐにポジションを取り戻し、6位に復帰した。ノリスがラッセルを抜いて4位に浮上。フェルスタッペン、ルクレール、ピアストリ、ノリス、ラッセル、角田のオーダーで1周目を終えた。

12周目辺りからタイヤ交換のためにピットストップが始まったが、6位を走行する角田はタイヤ交換を先に伸ばし、18周目にトップに浮上。角田はF1キャリア初のラップリーダーとなり、タイヤ交換のためにピットインした22周目まで5周にわたりトップを走行した。

12位でコースに復帰した角田は、上位が2度目のタイヤ交換を行う中、徐々に順位を上げて28周目には3位に浮上。他が2ストップ作戦を取る中、角田は1ストップで走り切る作戦だ。しかし他のマシンがフレッシュなタイヤで走行する中、角田のタイヤは10周以上使い古したタイヤのためペースが上がらない。そのためレース終盤は厳しい戦いとなった。

トップのフェルスタッペンは後続との差を保ったまま快走。レース終盤はペースを上げて後続を引き離し、最終的に16秒もの差をつけて今季19勝目、そして歴代単独3位となる54勝目を飾った。

2番目にフィニッシュしたのはペレスだったが、レース中に他車をコース外に押し出したとして5秒のタイム加算ペナルティーを受けており、3番目にフィニッシュしたルクレールが2位、4番目にフィニッシュしたラッセルが3位となり、ペレスは4位の結果に終わった。

以下、ノリス、ピアストリ、アロンソと続き、角田はファイナルラップでルイス・ハミルトン(メルセデス)に抜かれ9位に落ちたもののすぐに抜き返し、8位でチェッカーを受けた。

■角田裕毅が初のドライバー・オブ・ザ・デーを獲得

アルファタウリは角田が予選6番手から8位フィニッシュ。そしてファンの投票によって決まる「ドライバー・オブ・ザ・デー」に、初めて角田が選ばれた。チームメイトのダニエル・リカルドは15番グリッドからスタート。ポイント獲得には至らなかったものの、何度もオーバーテイクを繰り返し、11位でフィニッシュした。

■ラスベガスGP決勝レース結果

1.マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)
2.シャルル・ルクレール(フェラーリ)
3.ジョージ・ラッセル(メルセデス)
4.セルジオ・ペレス(レッドブル・ホンダ)
5.ランド・ノリス(マクラーレン)
6.オスカー・ピアストリ(マクラーレン)
7.フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン)
8.角田裕毅(アルファタウリ・ホンダ)
9.ルイス・ハミルトン(メルセデス)
10.ランス・ストロール(アストンマーティン)
11.ダニエル・リカルド(アルファタウリ・ホンダ)
12.エステバン・オコン(アルピーヌ)
13.ピエール・ガスリー(アルピーヌ)
14.アレクサンダー・アルボン(ウイリアムズ)
15.ニコ・ヒュルケンベルグ(ハース)
16.ローガン・サージェント(ウィリアムズ)
17.周冠宇(アルファロメオ)
18.カルロス・サインツ(フェラーリ)
19.バルテリ・ボッタス(アルファロメオ)
20.ケビン・マグヌッセン(ハース)
全車完走

《藤木充啓》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
  2. 高機能ヘルメットスタンド、梅雨・湿気から解放する乾燥ファン搭載でMakuake登場
  3. 最後のフォードエンジン搭載ケータハム、「セブン 310アンコール」発表
  4. 船上で水素を製造できる「エナジー・オブザーバー」が9年間の航海へ
  5. 新型『CLA』を生産するメルセデスベンツ「最新デジタル工場」の現場
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 米国EV市場の課題と消費者意識、充電インフラが最大の懸念…J.D.パワー調査
  2. 低速の自動運転遠隔サポートシステム、日本主導で国際規格が世界初制定
  3. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
  4. BYD、認定中古車にも「10年30万km」バッテリーSoH保証適用
  5. 「あれはなんだ?」BYDが“軽EV”を作る気になった会長の一言
ランキングをもっと見る