【ルノー カングー 新型試乗】「商用車っぽい」けど実際使いやすいの?…岩貞るみこ

ルノー カングー 新型
ルノー カングー 新型全 12 枚

今回のワンポイント確認は、「パン屋さんみたいなカングーは、ふつうに使っても使いやすいの?」である。

【画像全12枚】

カングーのイメージは商用車っぽい、である。全高が1800mm超えということで荷物が積めるため、フランスの街をパンやお菓子や、ちょっとしたかわいいものを積んで走り、どこかに止まって売っている感じ。走りよりも荷物を運ぶことが主軸のクルマだ(個人の感想です)。そして、日本国内では、キャンプを始めとするアウトドア派にも愛されている。

ルノー カングー 新型ルノー カングー 新型

新型は、きりっとした顔立ちになってこれまでの愛らしさは半減したものの(残念)、それでも全高の高さが作り出すボリューム感からあふれ出る独特の存在感は変わらない。キャンプに行かなくても、ちょっと所有したいという欲望がふつふつと沸き起こってくるのである。

◆荷物が積めるだけじゃなく、走りもいい

今回は、1.5リットルのディーゼルターボでの試乗である。意外だったのは、エンジンをスタートさせてもガラガラ音が気にならないことだ。信号待ちではアイドリングストップするのでなおさらガラガラ音が気にならないのだが、ブレーキの踏みが弱くてエンジンが止まらないときは、「もっと強く踏め」とか「そんな弱い踏み方ではエンジンは止まらない」とインパネに表示されて(実際はもっと簡潔な言葉)語りかけてくるのも親近感がわく。

ルノー カングー 新型ルノー カングー 新型

また、ターボはアイドリング状態からちょっとアクセルを踏んだあたりから効くため(1750回転)、ぴゅんぴゅん丸的な加速で気持ちよく走れる。これだけの背の高さがあっても、運転中の姿勢が左右にふられることがないのも好印象だ。荷物が積めることだけじゃなく、走りもいいのである。

ドラポジは、それほど高いというわけではなく乗り降りはしやすい。ただ、昨今の日本車はやたら気にして高さをなくしてくる(技術的には難しい)サイドシル(乗り込むときの敷居)は高く、腸腰筋の衰えた高齢者を乗せるときはつまずきそうなので気を付けたい。後部座席は、3人分の座席がきちんと用意してあり、中央席に座る人が居心地悪く感じることもなさそうだ。6:4で分割できるため、載せる荷物の大きさや量での調整も可能という基本は外していない。

◆高さがあるって、広くていい

ルノー カングー 新型ルノー カングー 新型

荷物スペースのドアは、おなじみの両サイドに開く観音開きタイプで開けたときの雨除けにはならないものの、背の低い人でも手は届くし、ドアは重くないしでとても扱いやすいタイプである。この観音開きは当然ながら、リアウィンドウの中央付近にドアの枠がくる。リアウィンドウ自体が大きいので、後方の情報はとりやすいのだが、慣れないと気になるかもしれない。覆面○○を確認することもさることながら、最近は、あおり運転で猛追してくる人もいるので、ルームミラーでの後方確認はまめにしたいものだ。

天井が高いので、運転席の天井付近にある、フロントオーバーヘッドコンソールなる小物入れは、A4サイズの雑誌などもわさわさ入れておけるほどのサイズでこれはかなり便利。高さがあるって、広くていい。日本の狭小住宅を思い出し、しみじみそう思う。

◆立体駐車場は厳しいけれど

ルノー カングー 新型ルノー カングー 新型

今回のワンポイント確認である「パン屋さんみたいなカングーは、ふつうに使っても使いやすいの?」は、立体駐車場は厳しいけれど乗っていてうきうきするし使いやすい、である。荷物を積まなくても、ふつうの街中での買い物にも便利だし、スライドドアなので小さい子のいる家族連れにもぜひ使ってもらいたい。

■5つ星評価
パッケージング:★★★★★
インテリア/居住性:★★★★★
パワーソース:★★★
フットワーク:★★★
オススメ度:★★★★

岩貞るみこ|モータージャーナリスト/作家
イタリア在住経験があり、グローバルなユーザー視点から行政に対し積極的に発言を行っている。レスポンスでは、女性ユーザーの本音で語るインプレを執筆するほか、コラム『岩貞るみこの人道車医』を連載中。著書に「未来のクルマができるまで 世界初、水素で走る燃料電池自動車 MIRAI」「ハチ公物語」「命をつなげ!ドクターヘリ」ほか多数。最新刊は「法律がわかる!桃太郎こども裁判」(すべて講談社)。

《岩貞るみこ》

岩貞るみこ

岩貞るみこ|モータージャーナリスト/作家 イタリア在住経験があり、グローバルなユーザー視点から行政に対し積極的に発言を行っている。レスポンスでは、女性ユーザーの本音で語るインプレを執筆するほか、コラム『岩貞るみこの人道車医』を連載中。著書に「未来のクルマができるまで 世界初、水素で走る燃料電池自動車 MIRAI」「ハチ公物語」「命をつなげ!ドクターヘリ」ほか多数。2024年6月に最新刊「こちら、沖縄美ら海水族館 動物健康管理室。」を上梓(すべて講談社)。

+ 続きを読む

ピックアップ

レスポンス公式TikTok

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 日産『スカイライン』新型が12月公開へ! 開発期間を半減、“日産復活の象徴”はどうなる?
  2. ヤマハ『XSR900』を「USインターカラー」に変身! ワイズギア、外装セットを限定発売 価格は29万9200円
  3. BMW 3シリーズ 新型、9月30日デビューへ…第8世代は内燃エンジン全車がハイブリッドに
  4. 日産の株価が反落…『キックス e-POWER』の北米投入と伝わるも不発
  5. 【ホンダ スーパーワン】CMFで“刺激”表現、『N-ONE e:』との同時開発だからこそできた差別化とは
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 【全文PDFプレカン】日産自動車 長期ビジョン発表会
  2. タイ矢崎電線のアルミ新工場がタイに完成、生産量3倍に増強…送配電網・自動車向けに対応
  3. [Key Person Interview]圧倒的な地の利を活かすラストワンマイルの担い手…駅レンタカーシステム代表取締役社長小堀明夫氏
  4. インド国産化の進め方、事業の核の築き方【インド・新自動車大国の素顔】
  5. 【セミナー見逃し配信】※プレミアム・法人会員限定 欧州自動車産業の次の一手、欧州の現場で何が起きているのか~EV減速局面・SDV/AIへの移行・中国勢の浸透~
ランキングをもっと見る