BMWのEV『iX』が航続978km達成、次世代バッテリー搭載へ

Our Next Energyの次世代デュアルケミストリーバッテリー「ジェミニ」を搭載したBMW iX
Our Next Energyの次世代デュアルケミストリーバッテリー「ジェミニ」を搭載したBMW iX全 5 枚

米国ミシガン州を拠点とするエネルギー貯蔵技術企業のOur Next Energyは11月30日、同社の次世代デュアルケミストリーバッテリー「ジェミナイ」を搭載したBMWiX』が、1回の充電で608.1マイル(約978km)の航続(WLTPサイクル)を達成した、と発表した。

BMWグループとOur Next Energyは2022年、次世代のジェミナイバッテリーを、BMW iXに搭載することで合意した。BMWのシリコンバレーを拠点とするベンチャーキャピタル、BMW i VenturesもOur Next Energyに出資している。

次世代のデュアルケミストリーアーキテクチャーには、異なる化学組成のバッテリーを使用した2種類のセルが搭載されている。リン酸鉄リチウム(LFP)セルはモーターに電力を供給。航続は150マイル(約241km)で、日常的な移動の99%をカバーする。

さらなる長距離ドライブには、高エネルギー密度の無極セルを使用。独自の高効率DC-DCコンバーターを介して電力を伝達することで、さらに450マイル(約724km)航続を伸ばす。DC-DCコンバーターによって2つのセルが連動し、1回の充電で600マイル(約965km)以上の航続を可能にした。ジェミナイは、車両の300~400リットルのエネルギー貯蔵スペースに収まる最も航続の長いEV用バッテリーパック、と自負する。


《森脇稔》

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