エンジンオイル交換の真実とは? “距離”なのか“価格”なのか、どちらが賢い選択?~カスタムHOW TO~

エンジンオイル交換の真実とは? “距離”なのか“価格”なのか、どちらが賢い選択?~カスタムHOW TO~
エンジンオイル交換の真実とは? “距離”なのか“価格”なのか、どちらが賢い選択?~カスタムHOW TO~全 2 枚

純正オイルで交換する人、もっと高級なオイルを入れる人、その交換時期も自動車メーカーの指定する期間や距離が最近はかなり長くなっている。その時期や距離の通りに変える人もいれば、もっと短いスパンで交換する人もいる。それらにはどんなメリットがあるのだろうか。

エンジンオイル交換の真実とは? “距離”なのか“価格”なのか、どちらが賢い選択?~カスタムHOW TO~エンジンオイル交換の真実とは? “距離”なのか“価格”なのか、どちらが賢い選択?~カスタムHOW TO~

まず純正オイルには十分な性能がある。自動車メーカーではあらゆる条件でのテストを行っていて、そこで問題がないことを確認した上で純正オイルとして採用している。決してそこそこの性能で安く作ったオイルというわけではないのだ。

自動車メーカーのオイル開発者によると、純正オイルはテストだけでも数年。開発から採用までは4~5年もの期間が必要になるという。それほどまでにテストをしてきている。

だが、サーキット走行でガンガン走って油温が高くなることを想定しているかというと微妙な部分も出てくるだろう。とはいえ、雑誌などで新車のタイムアタックなどをするとき、クルマは自動車メーカーの借り物なので純正オイルでガンガン走っている。もちろんそれで問題はない。

しかし、もっとエンジンを労りたいという人もいて、高級なオイルを入れる人も多い。そういったオイルは何が違うのかといえば、やはりエンジンの保護性能が高い。より高級なベースオイル、高級な添加剤などを配合したオイルは高温高負荷になったときにも油膜を保持して、内部パーツが摩耗していくのを防ぎやすい。また、高温になったあとにもオイルの性能が落ちにくく、性能を保っていることも多いのだ。高いオイルにはそれだけの理由があり、高価な成分や性能を発揮している。

逆にリーズナブルなオイルを頻繁に交換する人もいる。この方が良いという人もいるが、そもそものオイルの基本性能自体は高級オイルよりも劣るので、こちらの方がエンジンを守る性能が高い可能性はやはり低い。

それよりも新車でエンジン慣らしをしていて、オイルに金属粉が出てきているような状況であれば、安いオイルをこまめに変えて金属粉を排出するという意味では効果があるだろう。

慣らし中などで削れた金属粉がオイルに含まれたまま循環していると、その金属粉が研磨剤になってエンジン内部を傷つけてしまうことがある。そこで新車では1000kmで一旦オイル交換をするなど、慣らし運転中には早めのオイル交換が義務付けられている事が多いのだ。

そういったことではなく、ある程度走っている車両で例えば、サーキット走行前後に安いオイルに変えるのと、高級オイルをサーキット走行前から入れてサーキット走行後も使い続けるのとどちらが良いのかというと難しい判断になる。

サーキット走行中に油温が130度を超えるようであればオイルが急速に劣化しているので速やかに交換してもらいたいが、そうでなければ高級オイルを長く使うのもアリだろう。

なぜなら、やはり高級オイルはベースの性能が高いから。安いオイルはそもそものエンジンを保護する性能が高い訳では無い。いくら新油でも安いなりの性能しか無いので、ある程度劣化してきていても高級オイルの方が保護性能は高いと思われるのだ。

なのでやはりエンジンを良い状態で長く保ちたければ高級なオイルを入れるのもひとつの有効な手段なのだ。あとはそのエンジンをどれだけ使うのかという話になってくる。

現代の自動車メーカーのオイル交換指定は1万kmから1.5万kmくらいであることも珍しくない。整備士によるとメーカー指定距離のオイル交換で10万kmも走るとエンジン内部にはスラッジが溜まったりしていることが多いという。もっと頻繁にオイル交換をすれば、スラッジの堆積なども防げる。

しかし、10km乗って内部にややスラッジが溜まったところで実用上問題はない。性能的にもほとんど変わらない。そして多くの人は10万kmも乗ったら、次のクルマに乗り換えてしまう。ならば、こまめにオイルを交換してエンジン内部をクリーンな状態に保つ意味がないのである。

お金をかけて頻繁にオイル交換してエンジン内部を綺麗にしておいても、次のそのクルマを中古車として買う人が喜ぶだけなのである。

だが、それでも内部に汚れが溜まらないようにこまめにオイルを変え、とくに洗浄力の高い高級オイルを使っていればエンジン内部を綺麗なまま保つことができる。そういった状態のエンジンこそ、内部パーツも傷まずにいつまでも本来の性能を維持しやすいのである。

《加茂新》

加茂新

加茂新|チューニングカーライター チューニング雑誌を編集長含め丸15年製作して独立。その間、乗り継いたチューニングカーは、AE86(現在所有)/180SX/S15/SCP10/86前期/86後期/GR86(現在所有)/ZC33S(現在所有)。自分のカラダやフィーリング、使う用途に合わせてチューニングすることで、もっと乗りやすく楽しくなるカーライフの世界を紹介。

+ 続きを読む

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

アクセスランキング

  1. VW ゴルフ が表情チェンジ…改良新型の生産開始
  2. シボレー コルベット の頂点「ZR1」、今夏発表へ
  3. たいへんだ! リコール後遺症、不正対策、工場稼働停止…新聞ウォッチ週末エディション
  4. かつての「デュアリス」…日産『キャシュカイ』新型、公開直前にデザイン大予想!
  5. MKタクシーがメルセデス・マイバッハ『GLS』を日本初導入…独超高級車ブランド
  6. トヨタ、堤工場の停止期間を再び延長、ダイハツは5月から全工場で生産再開[新聞ウォッチ]
  7. 三菱『エクリプス クロスPHEV』は、新しい毎日に踏み出せる「今の時代、最強の1台」だPR
  8. スバル フォレスター Advance、アクティブにより使いやすく…利便性と安全性が向上[詳細画像]
  9. 【ボルボ EX30 新型試乗】走りはピカイチ、だが“安全のボルボ”に相応しくないのは…河村康彦
  10. マツダの新型SUV『CX-80』、4月18日デビューへ
ランキングをもっと見る