トヨタ、電池3Rの取り組みを加速…北米の廃電池リサイクル事業社と協業発表

米国Cirba社(イメージ)
米国Cirba社(イメージ)全 3 枚

トヨタ自動車は、12月7日(現地時間)、米国Cirba社と使用済み車載用電池のリサイクルでの協業を発表した。

Cirba社は、EV等に利用されるリチウムイオン電池をはじめとするさまざまな廃電池のリサイクル事業を30年以上営んでおり、廃電池の回収から電池用希少金属再資源化まで、一貫した循環型サービスを提供している。

トヨタ自動車はCirba社との協業により、トヨタ・レクサス車の使用済み車載用電池の輸送・物流に係るコストを70%削減し、輸送由来のCO2排出量も削減する見込み。また、使用済み電池から、最大95%の重要鉱物の抽出を目指す。トヨタ自動車はCirba社と連携し、サーキュラーエコノミー(資源循環型の経済システム)の実現に向け、「電池3R(リデュース、リビルト・リユース、リサイクル)」の取り組みを加速させる。

電池3Rとは、省資源でできる電池や長寿命電池を開発(リデュース)し、長期間安心してクルマに乗ってもらったあとは、電動車のバッテリーをリビルト・リユース、最後にCO2排出量の少ない方法でリサイクルを行うというもの。「第7次トヨタ環境取組プラン」では、2025年を目標に「電動車の普及を見据え、安全で効率的な電池3Rの仕組みの構築」を掲げ、「グローバルで最大限の電池回収・無害化」「日本・米国・欧州・中国・アジアの5地域で電池3Rの運用を開始」という2つの取り組みを具体的に進めている。

北米では昨年よりレッドウッド・マテリアルズ社との協業を開始。ハイブリッド車とバッテリーEVの使用済み電池をリサイクルする取り組みを開始している。さらに今回、米国Cirba社との協業を発表。今後も様々なパートナーと連携し、取り組みを加速させていく。


《纐纈敏也@DAYS》

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