[サウンド制御術・実践講座]イコライザー…スタンダードタイプと高度なタイプとでは何が違う?

高度な「イコライザー」の設定画面の一例(フォーカ・FSP-8)。
高度な「イコライザー」の設定画面の一例(フォーカ・FSP-8)。全 1 枚

カーオーディオシステムの最終的なサウンドクオリティを上げたいと思ったときには、「サウンドチューニング機能」の力を借りたい。当連載ではその前提に立ち、機能の操作方法を解説している。今回からは、高度な「イコライザー」のセッティング術を説明していく。

まずは、高度な「イコライザー」とはどのようなものなのかを解説していこう。その指針の1つとなるのは、「バンド数」だ。ちなみにハイグレードな「メインユニット」の多くには「13バンドタイプ」の「イコライザー」が搭載されていて、これくらいからが高度な「イコライザー」だとされている。

なお、一部の本格的な「メインユニット」にはさらに高度な「イコライザー」が搭載されていて、そのようなモデルの「イコライザー」は「31バンドタイプ」となっている。しかも左右のchを個別に「31バンド」という細やかさでコントロール可能だ。

また、サウンドチューニングをするための機器である「DSP(デジタル・シグナル・プロセッサー」では、「ch独立31バンドタイプ」の「イコライザー」が搭載されている場合がほとんどだ。そうであればスピーカーがフロント3ウェイの場合には、右chだけで31バンド×3、つまりは「左右独立93バンド」という細やかさで「イコライザー」を操れる。

ところで、人間の可聴帯域は20Hzから20kHzまでなのだが、これは音程でいうと約10オクタープ分に相当する。ということは「13バンドタイプ」の場合はざっと3/4オクターブ刻みで各バンドが設定されているということとなり、「31バンドタイプ」の場合はおよそ1/3オクターブ刻みで31バンドが並べられていることとなる。

ちなみに、「イコライザー」にはタイプ違いが2つある。1つは「グラフィックイコライザー」でもう1つは「パラメトリックイコライザー」だ。それぞれの特徴は以下のとおりだ。前者は各バンドに割り当てられている周波数帯を変更できないこと、調整が終わったあとどのように設定したかが視覚的に分かりやすいこと(ゆえに“グラフィック”と呼ばれている)、これらが特徴だ。

対して「パラメトリックイコライザー」では、各バンドに割り振る周波数帯と、各バンドを操作したときに影響が及ぶ範囲を任意に設定できる。つまり「パラメトリックイコライザー」の方が、よりきめ細やかな調整を行える。かくして本格的な「DSP」の多くは、「パラメトリックイコライザー」を搭載している。

今回は以上だ。次回からはいよいよ高度なタイプの「イコライザー」の操作のコツを紹介していく。お楽しみに。

《太田祥三》

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