ついにメルセデス『Cクラス』もEVに!? 車名は「EQCセダン」? EQブランド廃止の可能性も

メルセデスベンツ CクラスEV(仮)市販型プロトタイプ(スクープ写真)
メルセデスベンツ CクラスEV(仮)市販型プロトタイプ(スクープ写真)全 13 枚

猛烈な勢いでEVのラインアップ拡大を図るメルセデスベンツ。ついに主力モデル『Cクラス』もEVに生まれ変わることになりそうだ。そのプロトタイプ車両の姿を初めてスクープした。

メルセデスベンツはEVモデルを「EQブランド」として展開している。SUVタイプの『EQC』を皮切りに、『EQA』『EQB』『EQE』『EQS』、そしてEQE、EQSのSUV版とほぼすべてのクラスを電動化している。そんな中で、残されているのが主力モデルのCクラスセダンに相当するモデルだ。

メルセデスベンツ CクラスEV(仮)市販型プロトタイプ(スクープ写真)メルセデスベンツ CクラスEV(仮)市販型プロトタイプ(スクープ写真)

数々のプロトタイプ車両が目撃されてきたが、今回の車両はこれまで見られた『CLA』の電動版のような4ドアクーペシルエットとは異なる。それでも、かなり空力を意識したものであることは明白だ。特徴的なLED、密閉されたフロントグリル、極端にオーバーハングが短い未来的なプロポーションは、従来の内燃機関の設計からの脱却を示している。

CクラスEVでは、EQSやEQEなどの「EVA」プラットフォームや、現在のCクラスやEQCのような「MRA II」プラットフォームではなく、2024年に発表される予定の新しいMMA(メルセデス・ベンツ・モジュラー・アーキテクチャー)プラットフォームがベースとなる。

MMAは、小型の「エントリー・ラグジュアリー」ファミリーのベースとして宣伝されているが、より大きなモデルにも対応できるように設計されている。内燃機関にも対応する汎用性を持つが、電動ファーストであることに間違いない。

高度な電気ドライブトレイン技術を搭載した「CクラスEV」は、効率を犠牲にすることなく爽快なパフォーマンスを提供。電動パワートレインは瞬間的なトルクを保証し、素早い加速と静かな運転体験を可能にするという。また最先端のバッテリーシステムが搭載されており、1回の充電で300マイル(480km)以上の航続距離を実現、毎日の通勤と長距離旅行の両方に実用的な選択肢となるだろう。

メルセデスベンツ CクラスEV(仮)市販型プロトタイプ(スクープ写真)メルセデスベンツ CクラスEV(仮)市販型プロトタイプ(スクープ写真)

インテリアでは、持続可能性に対する同社の取り組みに沿って、環境に優しい素材を組み込む。キャビンには、ウッドのアクセント、リサイクル繊維など環境に配慮した素材が採用されており、地球環境を優先する高級車の新たな基準を確立するという。

最新世代のメルセデス・ベンツ・ユーザー・エクスペリエンス(MBUX)インフォテインメント・システムを搭載。タッチスクリーンインターフェイス、直観的な音声コントロール、シームレスなスマートフォン統合により、未来的でユーザーフレンドリーな運転体験が提供されるほか、より安全でリラックスした旅を実現する自動運転機能などの高度な運転支援機能が装備されると思われる。

CクラスEVセダンのワールドプレミアは2024年末と予想され、2025年初めに発売される可能性が高い。

ただ、メルセデスはこの車の名前をまだ明らかにしていない。既存の命名規則に基づくと、Cクラスの電動バージョンは通常「EQC」と名付けられるはずだが、今年初めの報道によると、2024年末までにEQバッジを完全に廃止する可能性があるとされていた。まだまだ謎も多いCクラスEV。さらなる情報が分かり次第、お伝えしていこう。

《APOLLO NEWS SERVICE》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 内装はまるで「地中海のヨット」! VWが新型キャンピングカー『グランドカリフォルニア』発表へ
  2. 日本とは違う『カローラセダン』に「GRスポーツ」が登場、ステアリングもGRがチューニング
  3. 航続262kmの新型電動バイクが約10万円から、ビンファストが2モデル発表
  4. 新世代MINI『クーパー』と『エースマン』に全身ブラックの「モノクローム」登場
  5. 初公開の『黒いプレリュード』に「ワクワクしますな!」、SNSで高評価集まる
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  3. ブレンボが新ブレーキ開発、粒子状物質を削減…寿命も最大2倍に
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
ランキングをもっと見る