「プッシュ型支援」で緊急物資輸送…能登半島地震

能登半島地震(1月4日、輪島市大野町付近)
能登半島地震(1月4日、輪島市大野町付近)全 6 枚

令和6年能登半島地震における被害と対応について、国土交通省は物資輸送の現状を報告した。被災地では道路による物資輸送機能が順次回復しており、国は支援物資を調達している。

緊急物資輸送の陸上輸送については、被災自治体からの要請を待たずに準備が整った物資を広域物資拠点(石川県)へ緊急輸送する、「プッシュ型支援」を実施している。以下、1月6日5時00分時点で国交省がまとめたもの。

●緊急物資輸送の陸上輸送

広域物資拠点までの輸送はトラックによるものが主。陸上輸送が困難な場所へはヘリコプターを使用している。配送品目は食料51万4000食、飲料水43万9000リットル、毛布4万6000枚など。

物資の手配は内閣府の指揮の下、関係省庁が行なっている。物資供給事業者が輸送手段を確保できない場合、政府の災害対策本部から国土交通省へ輸送協力要請が出される。現時点では、物資供給事業者は概ね輸送手段を確保できているが、一部物資の輸送については全日本トラック協会に協力要請が出されている。

また、各自治体が実施する、広域物資拠点から先の地域内拠点への物資輸送や、各自治体による地域での輸送については、物資供給事業者や自衛隊による輸送のほか、自治体からの要請に応じて県トラック協会で対応している。

全日本トラック協会は対策本部を設置済みで、物流・自動車局は全日本トラック協会や指定公共機関との間で連絡体制を構築している。さらに、JR貨物と全国通運連盟は、企業等が被災地に向けて寄贈する救援物資について、無償で輸送を引き受ける体制を構築している。

●幹線道路の被害状況

1月6日7時30分現在で国交省のまとめによると、幹線道路の被害状況は以下の通り。

直轄国道は、国道8号・上越市茶屋ヶ原上下線、国道470号・七尾IC~七尾城山IC上下線、同じく国道470号(能越道)・のと三井IC~穴水IC上下線の2路線3区間で通行止め。高岡IC~七尾城山ICは1月5日13時00分に通行止めを解除している。高速道路の通行止めはない。

補助国道は3路線、28か所で被害。国道249号において、大規模な崩落等を多数確認しており、道路啓開を実施または準備中だ。都道府県道等では72路線、101か所で被害。

《レスポンス編集部》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
  2. シボレー『コルベット』がニュルブルクリンクで「米国メーカー最速ラップ」樹立
  3. 「強烈な需要がありそう」スバルの3列シートSUV『アセント』が今、SNSで話題に
  4. 21車種・64万台超、トヨタ自動車の大規模リコールに注目集まる…7月掲載のリコール記事ランキング
  5. 三菱『パジェロ』7年ぶり日本復活か!? 日産 パトロール 派生モデルの可能性も
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. ブレンボが新ブレーキ開発、粒子状物質を削減…寿命も最大2倍に
  3. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  4. スズキ初のBEVはなぜ「軽EV」じゃない?『eビターラ』開発者が語る「EVの悪循環」と「スズキの強み」
  5. 湘南から走り出した車、フェアレディZやエルグランド…日産車体が量産終了へ
ランキングをもっと見る