中国 2023年の生産・販売初の3000万台超、輸出も日本抜き世界一[新聞ウォッチ]

中国の新エネルギー車
中国の新エネルギー車全 3 枚

新しい年(2024年)を迎えてから10日余りが過ぎると、速報ベースではあるが、昨年(2023年)1年間のさまざまな統計の実績が明らかになる。

昨年の車名別国内新車販売台数もその一つで、ホンダの軽自動車『N-BOX(エヌボックス)』が前年比14.4%増の23万1385台となり、2年連続で首位だったなどと、きょうの各紙が報じている。

日本自動車販売協会連合会と全国軽自動車協会連合会が発表したもので、「車内空間の広さや安全性能を売りに支持を得たほか、全面改良した新型を昨年10月に発売し勢いを維持した」(毎日)とも伝えている。

ただし、きょうの各紙の経済面などにひと際大きく取り上げているのは、世界最大の自動車市場の中国からの桁外れのニュース。中国自動車工業協会の発表によると、2023年の中国の新車販売台数が、前年比12.0%増の3009万4000台となり、世界で初めて年間販売台数が3000万台を超えたというのだ。

年間販売台数は3年連続で前年実績を上回り、15年連続で世界最大の自動車市場となったという。このうち、電気自動車(EV)など新エネルギー車の販売が好調だったほか、輸出が前年比57.9%増の491万台と急増。輸出台数でも日本を上回り、初の世界首位となることがほぼ確定したとも報じている。

読売は総合面に「中国輸出日本抜く」と報じたほか、経済面にも「中国生産3000万台超、日米欧メーカーが拠点」とのタイトルで「中国は2023年、生産・販売に加えて輸出台数でも世界一になり、低価格のエンジン車やEVを武器に存在感を高めている」などとトップで関連記事を掲載したほどである。

ただ、不動産不況など中国経済の悪化も伝えられており、各メーカーが積み上がった在庫をさばくため、低価格で輸出している構図もみられる」とも指摘しており、「車輸出世界一」も手放しでは喜べないお国の事情も見え隠れしているようだ。

2024年1月12日付

●株終値3万5000円台34年ぶり(読売・1面)

●中国車輸出日本抜く、23年491万台、初「世界一」EV勢い(読売・2面)

●国内EV比率初の2%超、昨年、前年比0.5ポイント増(読売・8面)

●統一ベア要求見送り、自動車総連が方針、6年連続、「ベア月3万円」へ調整、鉄鋼大手労組(朝日・6面)

●中国新車販売初の3000万台、昨年12%増、新エネ車好調(毎日・4面)

●「先進地」中国に見るライドシェア、スマホで配車街の日常(毎日・7面)

●23年、車名別国内販売台数、「N-BOX」2年連続首位(東京・6面)

●日鉄社長に今井氏、橋本氏は会長に(日経・1面)

●東京オートサロン、きょう開幕(日経・15面)

●ガソリン1カ月ぶり上昇、店頭0.5円高、原油相場映す(日経・22面)

●中古車落札2%高、昨年12月、輸出向けで需要旺盛(日経・22面)

《福田俊之》

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