日産『GT-R』のV6ツインターボを700馬力に強化、新型ハイパーカー生産開始…プラーガ『ボヒーマ』

プラーガ・ボヒーマ
プラーガ・ボヒーマ全 10 枚

チェコに本拠を置くプラーガ(Praga)は1月16日、新型ハイパーカー『ボヒーマ(Bohema)』の生産を開始した、と発表した。同車は、日産『GT-R』のパワートレインをミッドシップに搭載する2ドア2シーター車だ。

写真:プラーガ・ボヒーマ

日産から供給を受けた3.8リットルV型6気筒ガソリンツインターボエンジンを、英国のリッチフィールドエンジニアリング社がチューニング。ドライサンプ方式に変更し、エンジン高を140mm抑えて、Bohemaのミッドシップに搭載する。さらに、新開発のツインターボに換装して、パワーを引き上げた。最大出力は700hp/6800rpm、最大トルクは73.9kgm/3000~6000rpmを獲得する。トランスミッションはHewland製シーケンシャル。カーボンファイバー製ボディにより、乾燥重量は1000kg以下に抑えられ、300km/hを超える最高速を可能にしている。

空力性能に関しては、F1チームが利用する風洞施設で開発が進められた。レース由来のカーボンファイバー製モノコックを使用し、250km/hで 900kgを超えるダウンフォースが得られるエアロダイナミクス性能を備えている。独立式のサスペンションには、調整可能なプッシュロッド式のダンパーを採用し、バネ下重量は180kgに抑えられた。

インテリアは、2シーターのタイトなコックピットとした。ステアリングホイールやペダルの位置は、ドライバーの体格に合わせて調整できる。コックピットは、56のカーボンファイバー製パーツで構成された。高品質のアルカンターラとレザーで覆われたコックピットは、単体重量が34kgと軽い。乾燥重量を1トン以下に抑えるために、カーボンファイバー、マグネシウム合金、チタンなどの軽量素材を多用している。

取り外し可能なステアリングホイールには、速度、ギア、オイルとクーラントの温度、走行モード、各種警告を表示する大型のデジタルディスプレイが組み込まれている。ステアリングホイールの横のスリムなセンターコンソールには、ローンチコントロール、消火器スイッチ、電動パーキングブレーキなどのコントロール系を配置した。コックピットの両側には、電動のドアリリースとミラー調整スイッチをレイアウト。エアコンのスイッチは、戦闘機スタイルのルーフコンソールに取り付けられた。リアのホイールアーチ上には、ヘルメット、レーシングスーツとシューズ、バッグなどを積載できる収納スペースが設けられている。

プラーガは今後4年間に、ボヒーマを少量生産する計画。最初の車両の顧客への引き渡しは、2024年前半にヨーロッパで行われる予定だ。その後、アラブ首長国連邦と米国でも車両の引き渡しが予定されている。欧州での価格は、136万ユーロ (2億1900万円)、としている。

《森脇稔》

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