[実践! 初めてのカーオーディオ]愛用のメインユニットが古かったら、これを換えると音も快適性も一気に向上!

高性能な市販「メインユニット」が搭載されたオーディオカーの一例(製作ショップ:カーファイ<神奈川県>)。
高性能な市販「メインユニット」が搭載されたオーディオカーの一例(製作ショップ:カーファイ<神奈川県>)。全 4 枚

愛車のサウンドシステムを高音質化することに興味を抱いているドライバーは少なくないに違いない。しかしどこから手を付ければ良いのか分からず二の足を踏んでいる…、というケースもあるはずだ。当特集は、そんな悩みを解消可能な“ヒント”をさまざま紹介している。

【画像全4枚】

◆純正「メインユニット」を外せるのであれば、それを交換するのもアリ!

これまでは「スピーカー交換」について説明してきたが、今回からは「メインユニット交換」に焦点を当てる。

ちなみにふた昔前ならば、システムアップと言えば「メインユニット交換」から入るのがスタンダードだった。システムの最上流に置く機器を良質な物に換えれば、音楽信号の読み取り精度が上がり高音質化が図れる。さらにはサウンドチューニング機能が充実したモデルを選べば、その点でも聴こえ方が良化する。

しかしながら現在は、メインユニットを換えづらい車種が増えている。例えば純正のメインユニットがDINサイズではない場合には、そもそも取り外すことが困難だ。そしてなんとか取り外せたとしても、そのスペースに市販品がすっきりと収まらない。しかもそのようなケースではその純正「メインユニット」が、オーディオ以外の機能を背負っていることも多い。そうであるとそれを取り外してしまうと、それらの機能(例えばエアコン等)が使えなくなる。

なので、そうであったら「メインユニット交換」は不向きだ。その他のことから手を付けた方が良い。しかし純正の「メインユニット」がDINサイズでそれを取り外せるのであれば、「メインユニット交換」から入るのは大アリだ。

高性能な市販「メインユニット」が搭載されたオーディオカーの一例(製作ショップ:カーファイ<神奈川県>)。高性能な市販「メインユニット」が搭載されたオーディオカーの一例(製作ショップ:カーファイ<神奈川県>)。

◆愛機がBluetoothとHDMIに非対応なら、対応機に換えることでエンタメ力が一気に向上!

ちなみに、愛用のメインユニットの使い心地に何らか不満を抱いている場合には、なおさら「メインユニット交換」は意義深いものとなる。例えば愛用の機器が「AV一体型ナビ」で、買ってから5年以上が経過していて、しかもそれがスタンダードモデルやベーシック機である場合には…。

まず地図が古いがゆえにその使い心地に不満を感じているケースも少なくないに違いない。そうであればそれが新しくなるだけでも、ドライブの快適性はぐっと高まる。

またBluetoothに非対応であったら、音楽を聴くときに少なからず不便を感じているはずだ。しかし対応モデルに換えれば音楽再生時の快適性がかなり高まる。今やスマホで音楽を聴いているドライバーが大半のはずだが、「メインユニット」がBluetoothに対応していれば都度の接続作業が不要になり(1度ペアリングをしておけばクルマに乗り込むと自動で接続される)、曲送り等の基本操作を車載機側でも行えるようになる。

あるいは愛機にHDMI端子が備わっていない場合、スマホにて動画を観られないことにフラストレーションを感じていることもあるだろう。しかしそれが装備されたモデルに換装すれば、楽しめる映像系コンテンツが一気に増える。スマホのミラーリングを行えるようになるからだ。ちなみにかつては、HDMI端子は上級機にしか装備されていなかったが、現在ではスタンダード機にも装備が広がっている。

高性能な市販「メインユニット」が搭載されたオーディオカーの一例(製作ショップ:カーファイ<神奈川県>)。高性能な市販「メインユニット」が搭載されたオーディオカーの一例(製作ショップ:カーファイ<神奈川県>)。

◆サウンドチューニング機能が充実していると、より本格的なシステム構築が可能に!

続いては、それら以外の着目点について説明していく。

まず、カーオーディオシステムを本格化させることにも興味があれば、「サブウーファー出力」の有無を確認したい。

これが備わっていると「サブウーファー」を導入する際に「メインユニット」との接続をスムーズに行えて、さらには「サブウーファー」のサウンドをより緻密に制御できるようになる。「サブウーファー出力」が備わっていると「クロスオーバー」という機能が使えるようになる場合がほとんどで、そうであるとドアスピーカーと「サブウーファー」のそれぞれに再生範囲を振り分けられる。これが音に効く。

そしてさらには、「タイムアライメント」というサウンドチューニング機能の有る無しも確認したい。これが搭載されていると、近くにあるスピーカーの発音タイミングを遅らせられるので、左右のスピーカーから等距離の場所にいるかのような状況を作り出せる。車内ではどうしてもリスニングポジションが左右のどちらかに片寄る。そうであるとステレオ再生を良好なコンディションで楽しみ難い。でも「タイムアライメント」が使えたら、その状況を改善できるのだ。

これら条件の揃った「メインユニット」に交換すれば、車内エンタメが充実し音も良くなる。参考にしてほしい。

今回は以上だ。次回は機種を具体的に挙げながら、どのようなモデルを選ぶべきかについて補足していく。お楽しみに。

《太田祥三》

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