新車当時の“音”も再現、初代ホンダ『CB400FOUR』の純正マフラーが限定復刻

SANKEI 2002 MUFFLER COMP EXHAUST CB400FOUR 純正限定復刻マフラー
SANKEI 2002 MUFFLER COMP EXHAUST CB400FOUR 純正限定復刻マフラー全 9 枚

旧車・絶版バイク専門ディーラーのウエマツは、ホンダ『CB400FOUR(HONDA DREAM CB400FOUR)』用の復刻限定生産マフラーの取り扱いを開始したとを発表した。新車として発売された当時の純正マフラーを開発製造した三恵技研による復刻で、当時と同じ素材、フォルム、構造で再生産されたこだわりあふれる逸品となっている。

1974年にホンダから発売されたCB400FOURは、その革新的なデザインと性能で、国内外のバイクファンを魅了し続けている。しかし、新車発売から数十年が経過し、純正部品の供給が終了していることが愛好家たちの悩みの種となっていた。

そんな中、約50年前にCB400FOURの純正マフラーの開発と製造を行った三恵技研(SANKEI)が、当時と同じ素材、構造、フォルムを完全に再現したマフラーを復刻。この前代未聞の取り組みは、多くの絶版車ファンにとって心強いニュースとなっている。

SANKEI 2002 MUFFLER COMP EXHAUST CB400FOUR 純正限定復刻マフラーSANKEI 2002 MUFFLER COMP EXHAUST CB400FOUR 純正限定復刻マフラー

SANKEIは、昭和23年創業の国内有数の部品メーカーで、国内外に17か所の生産拠点を持つ。今回の復刻プロジェクトは、同社にとっても異例の取り組みであり、職人によるモノづくりの魂を込めた「温故知新」のテーマが掲げられている。

この復刻マフラーは、純正マフラーの持つ風合いや細部を忠実に再現し、新車当時のエキゾーストノートまでを現代に蘇らせた。

開発にあたっては、すでに金型はなく、当時の設計図と個人的所有の当時の量産品マフラーの現物が金型づくりの指針となった。マフラーの微妙なカーブや集合部の独特のフォルムを再現するため、3Dスキャナーを用いて純正マフラーを3Dデータ化し、CADで設計を行ったという。最終的には機械で製作された金型に直接職人の“手”で修正を加えることで、当時の純正マフラーの持つ風合いや細部を再現することに成功した。

SANKEI 2002 MUFFLER COMP EXHAUST CB400FOUR 純正限定復刻マフラーSANKEI 2002 MUFFLER COMP EXHAUST CB400FOUR 純正限定復刻マフラー

当時と同じ規格でクロームメッキ加工を施し、再生産と販売の許可を得ているため当時の純正と同じように「HONDA」ロゴが刻印される。ボルト1本までホンダ純正品を採用するこだわりよう。当時の純正とまったく同じ厚さのスチール素材やクロームメッキ、さらに3室に分かれたサイレンサー構造やエキゾーストパイプのカーブまで完全に再現することで、見た目だけでなく、新車当時のエキゾーストノートまでを蘇らせている。

限定300本のうち、すでに100本が販売済みで、増産の予定は現在のところないという。

価格は19万8000円(税抜)で、ウエマツを通じて注文が可能。バイク史に残る名車CB400FOURを後世に受け継ぐための、この意義深いプロジェクトに、多くの注目が集まっている。

《レスポンス編集部》

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