日産初の大型商用EV、航続は460km…『インタースター』新型を欧州発表

日産 インタースター 新型のEV「インタースター e」
日産 インタースター 新型のEV「インタースター e」全 10 枚

日産自動車(Nissan)の欧州部門は2月7日、大型商用車の『インタースター』新型を発表した。内燃エンジン車に加えて、日産の大型商用車で初のEV『インタースターe』が設定されている。

新型インタースターは、効率性、積載量、乗り心地を重視して設計された。トラックらしいデザインが特徴。独特のフロントグリルが存在感を高めている。新型には、「ティッパー」、「ドロップサイド」、「ボックスバン」など、幅広いコンバージョンモデルをラインナップした。大容量の貨物の積載から、長距離の走行、車室空間の拡大、重量物の運搬まで、あらゆるニーズに対応するという。

EV版のインタースター-eは、主に市街地での走行を想定して開発された。複数の仕様があり、蓄電容量87kWhのバッテリーが選択できる。1回の充電での航続は、最大で460kmに到達する。30分で航続252km分の充電ができる急速充電機能を備えており、40kWhバッテリー搭載車の場合、30分の充電で200km以上を走行することができる。また、普通充電は4時間で電池残量10%から100%までの充電が可能だ。

バッテリーの性能向上やディーゼルエンジンの燃費向上など、新型インタースターはさまざまな顧客のニーズに応える。新型はクラストップレベルの空力性能を実現。空気抵抗となるドラッグ(SCx)を20%低減し、燃費や航続を改善している。

また、新型は従来よりも40mm広いサイドドアと100mm長い積載スペースを備える。EV仕様で最大1.6トン、ガソリン仕様で約2トンの積載能力がある。さらに、積載量1.6トンの「4トン・インタースターe」は、普通免許でヨーロッパ全土を運転可能。一般的な3.5トンのディーゼルバンよりも多くの貨物を輸送することができる。そしてEV仕様とディーゼル仕様はともに、最大2500kgの牽引能力を持つ。

刷新されたインテリアは、耐久性の高いシートカバーやヒーター付きシート、ヒーター付きのフロントガラスなどを採用した。狭い市街地での移動をスムーズにできるよう、従来モデルと比較して最小回転半径を1.5m縮小している。

《森脇稔》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
  2. 最後のフォードエンジン搭載ケータハム、「セブン 310アンコール」発表
  3. 高機能ヘルメットスタンド、梅雨・湿気から解放する乾燥ファン搭載でMakuake登場
  4. 船上で水素を製造できる「エナジー・オブザーバー」が9年間の航海へ
  5. 「三菱っぽくないけどカッコいい」ルノーの兄弟車となる『エクリプス クロス』次期型デザインに反響
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 米国EV市場の課題と消費者意識、充電インフラが最大の懸念…J.D.パワー調査
  2. 低速の自動運転遠隔サポートシステム、日本主導で国際規格が世界初制定
  3. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
  4. BYD、認定中古車にも「10年30万km」バッテリーSoH保証適用
  5. 「あれはなんだ?」BYDが“軽EV”を作る気になった会長の一言
ランキングをもっと見る