「サーブ」今度こそ復活なるか? 23年に新興企業の手へ、電動SUVの実現度は

新生「サーブ」第一弾として登場が噂される電動SUVの予想CG
新生「サーブ」第一弾として登場が噂される電動SUVの予想CG全 8 枚

かつてスウェーデンの自動車メーカーとして、ボルボと双璧をなした「SAAB(サーブ)」。そのブランド名が“今度こそ”復活する可能性が浮上しているという。

サーブは1947年に、航空機会社から独立して設立された自動車メーカーだ。2000年にはGMの完全子会社に、2010年には、オランダのスポーツカーメーカー、スパイカーカーズの傘下に入ったものの、翌2011年末に経営破綻。2012年にはナショナル・エレクトリック・ビークル・スウェーデン(NEVS)社に買収されEVメーカーとして再起をめざすものの、常に経営危機と復活を繰り返していた。そして2023年にはカナダの新興企業「EVエレクトラ」にEVプロジェクトを売却、現在に至っている。

EVエレクトラは、サーブ出身のエンジニアが開発した4ドアセダンタイプのEV『エミリーGT』を発表しているが、次なる一手としてサーブブランドを復活させる計画のようだ。NEVS社はサーブの代名詞ともいえるセダンの『9-3』をフラッグシップとして掲げていたが、EVエレクトラが描く新生サーブの第一弾モデルは電動クロスオーバーSUVだという。

新生「サーブ」第一弾として登場が噂される電動SUVの予想CG新生「サーブ」第一弾として登場が噂される電動SUVの予想CG

パワートレインは、エミリーGTと共有。ミドルレンジの140kWh、トップレンジの175kWh大容量バッテリーを提供し、最大航続1000kmと予想される。トップレンジでは、トリプルモーターを積み、最高出力800ps程度を発揮するスーパーSUVとなりそうだ。

画像はプロデザイナーのグリモー・ジェルベックス氏の提供による新生サーブSUVの予想CGだ。いかにもコンセプトカー然としたスタイリングで、過去のモデル達との共通点は少ないが、航空機のキャノピーをイメージしたコックピットにサーブらしさを残している。巨大なタイヤ、ルーフキャリアは本格派のオフロードスタイル。絞り込まれたリアデザインは、これもブランドのルーツであるジェット機をイメージさせる。CGはあくまで非公式のものだが、期待せずにはいられない。

果たしてサーブは“今度こそ”復活なるか、その行末が注目される。

《APOLLO NEWS SERVICE》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. ショッピングセンターに320台の名車・旧車が大集結…第5回昭和平成オールドカー展示会
  2. 『V』クラスより上級のミニバンか? メルセデスベンツが2026年に『VLE』『VLS』導入へ…上海モーターショー2025
  3. 「通勤とか買い物にちょうどよさそう」オシャレ系特定小型原付『ウォンキー』にSNSでは反響
  4. 日産がエルグランドなど新型4車種投入へ…NISSAN START AGAIN
  5. 【VW ゴルフGTI 新型試乗】自動車を運転することが楽しかった時代に引き戻される…中村孝仁
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 東レ、偏光サングラスでの利用を可能にする新たなHUD技術を開発…フロントガラス全面展開も視野に
  2. AI家電を車内に搭載!? 日本導入予定の新型EV『PV5』が大胆なコンセプトカーに
  3. 住友ゴム、タイヤ製造に水素活用…年間1000トンのCO2削減へ
  4. AI導入の現状と未来、開発にどう活かすか? エンジニアの声は?…TE Connectivityの独自リポートから見えてきたもの
  5. トヨタ「GRファクトリー」の意味…モータースポーツのクルマづくりを生産現場で実現【池田直渡の着眼大局】
ランキングをもっと見る