[カーオーディオ 逸品探究]ナビの“大画面化”の流れを作った記念碑的名機『ビッグX』の魅力を紐解く!

アルパイン・ビッグX(日産・セレナ専用モデル)
アルパイン・ビッグX(日産・セレナ専用モデル)全 3 枚

カーAV機器の名機を1つ1つ取り上げて、それらが名機たるゆえんを紐解いている当コーナー。今回は“大画面ナビ”の先駆者、アルパインの『ビッグX』をフィーチャーし、当機が名機たりえている理由を明らかにしていく。

◆画面が大きいことに加えて、対応車種に美しくフィットすることも特長!

アルパイン『ビッグX』の初代8型モデルは、2010年の春に登場している。なおそれまでAV一体型ナビは、7型であることが常識だった。2DINサイズという制約の中ではそれ以上に大きなディスプレイが装備されるはずもなかった。しかし『ビッグX』は、その常識を覆した。

また新登場した『ビッグX』は単に画面が大きいだけではなく、対応車種に美しくフィットすることも特長としていた。それまでの一般的な市販ナビは純正ナビと比べて選択肢が幅広く高機能なモデルが多いことを利点としていたが、後付け感を醸してしまうことが嫌気されることがままあった。しかし『ビッグX』はその常識も乗り越えて見せたのだ。

ところで『ビッグX』が登場した以降、他社からも次第に大画面モデルがリリースされることとなる。そして以後AV一体型ナビは、“大画面化”の方向へと舵を切る。その中にあって『ビッグX』は、常に一歩先を進み続けた。他社から8型モデルが出る頃には9型モデルをリリースし、9型モデルが出てくる頃には10型モデルを発売した。そして現在は11型モデルまでをラインナップする。大手カーエレクトロニクスメーカーの中で11型機を用意しているのは、アルパインをおいて他にない。

アルパイン・ビッグX(11型フローティングモデル)アルパイン・ビッグX(11型フローティングモデル)

◆車種専用データを搭載し車格に合わせた案内も可能。専用音響データも実装! 

また『ビッグX』は車種専用であることも大きな特長としてきた。先述したとおり、対応車種に美しくフィットすることをストロングポイントとし、さらには車種データを収録し車格に合わせた案内も可能だ。例えばバックカメラの映像に専用ガイド線を示せたり、車両重量などを考慮した最適なルートを提案できる。

さらには音響チューニングも車種専用に施されている。そして専用のオープニング映像もあつらえられている。ゆえにコクピットに乗り込みエンジンをスタートさせる度にナビが自分専用モデルだと感じられ、高揚感を味わえる。

ところで『ビッグX』は、画面サイズ違いと対応車種違いがさまざま用意されているものの、機能的にはどれを選んでも同等だ。すなわちユーザーは、どの機種を選んでも機能面で差別されない。

では、最新『ビッグX』にはどのような機能が積まれているのかを紹介していこう。まずは先述のとおり車種専用であることが大きな特長で、それに続いては「スマホ連携力が高いこと」もストロングポイントだ。例えば「アマゾン アレクサ」が使え、「Apple CarPlay」と「androidauto」にも対応ずみだ。

アルパイン・ビッグX(11型フローティングモデル)アルパイン・ビッグX(11型フローティングモデル)

◆「ワイヤレスカープレイ」にも対応! 特別な音声操作機能「ボイスタッチ」も好評!

なお『ビッグX』は、「ワイヤレスカープレイ」にも対応している。『ビッグX』なら、「Apple CarPlay」を一層便利に使いこなせる。

また、操作性の面でも『ビッグX』はスペシャリティを発揮する。主要な操作を音声にて実行できる「ボイスタッチ」を搭載しているのだ。全51のキーワードが設定されていて、それらを発話することで瞬時に操作を実行できる。なおキーワードは吹き出し型ボタンで表示されるので、覚えていなくても読み上げればOKだ。そしてそれらボタンはタッチ操作にも反応する。

さらに『ビッグX』は、音質性能にも定評がある。まずは「ハイレゾ音源」の再生が可能だ。そしてパーツが厳選されていてかつ回路設計に独自技術が注入されているので、素の音質性能が高い。またサウンドチューニング機能も優秀だ。「イコライザー」は通常の「グラフィックイコライザー」ではなくより詳細なサウンド補整を行える「パラメトリックイコライザー」を搭載している。しかも、フロント左右とリア左右の計4chを個別に設定可能だ。

加えてエンタメ機能も充実している。Bluetoothが使えることはもちろん、HDMI-CECにも対応しているので、リモコンにて操作できることが画面タッチでも行える。

愛車専用の大画面ナビに興味があれば、アルパインの『ビッグX』を要チェック。

《太田祥三》

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