LLM活用、車内のユーザー体験を次のレベルに…CEOが語るセレンスの生成AI事業戦略

セレンス ジャパン リージョナル・バイスプレジデント 松尾大樹氏(左)と、セレンス 最高経営責任者兼取締役 ステファン・オルトマン氏
セレンス ジャパン リージョナル・バイスプレジデント 松尾大樹氏(左)と、セレンス 最高経営責任者兼取締役 ステファン・オルトマン氏全 13 枚

自動車業界向けAIアシスタント技術などを開発するセレンスは2月22日、同社が目指す新しい生成AIのロードマップについて事業戦略説明会を開催。同社の最高経営責任者兼取締役 ステファン・オルトマン氏が来日し、登壇した。


目指す生成AIは“没入型コンパニオンエクスペリエンス”

セレンスはこれまで、自動車メーカーをターゲットとする車載AIやマルチモーダルAIを提供することを主目的として実績を積み上げている。本拠地をボストンとして東京や上海、北京にも拠点を置き、開発した技術はこれまでに世界中の自動車メーカーと部品メーカーなど80社に提供してきた。

たとえばEVの分野なら、世界ナンバーワンのEVメーカーBYDがあり、テスラやトヨタとも協力関係にある。欧州ではVW(フォルクスワーゲン)やアウディ、メルセデスベンツ、北米ならフォードなども含まれる。その結果、セレンスの技術を搭載車両は世界中に4億7500万台以上、対応言語は70を数えるという。

当然ながらセレンスは研究開発に多くの力を注いで来たわけだが、その中で「今もっとも力を入れて目指しているのが“没入型コンパニオンエクスペリエンス”である」とオルトマン氏は語る。これはクルマとの間で人同士の会話するように認識する技術で、その中で核となっているのが極めて規模が大きいマルチモーダルなLLM(大規模言語モデル)だ。オルトマン氏はそれを活用して「複数のアプリケーションを横断して動作させることを目指している」と説明した。

目指すのは「没入型コンパニオンエクスペリエンス」の創造

《会田肇》

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