日産の“電撃”SUV『アリアNISMO』6月発売へ、価格は842万円から 標準グレードも一斉発売

日産 アリアNISMO
日産 アリアNISMO全 27 枚

日産自動車は8日、1月の東京オートサロンで公開した『アリアNISMO』を正式発表。6月に発売する。価格は842万9300円から。合わせて、これまで受注を停止していた標準仕様の『アリア』を含む全グレードを3月下旬より発売すると発表した。

◆NISMO専用チューニングの「e-4ORCE」

日産 アリアNISMO日産 アリアNISMO

アリアNISMOは、先進の電動四輪駆動システム「e-4ORCE(イーフォース)」を採用する「アリア B6 e-4ORCE」、「アリア B9 e-4ORCE」をベースに、レーシングブランドでもあるNISMOがシャシー、パワートレイン、エクステリアなど全域にわたりチューニングを施したSUVタイプのフラッグシップEV。NISMOの性能コンセプト「より速く、気持ち良く、安心して走れる車」に基づき、高い安定性、軽快さを実現。走りの上質感を磨いた。

B9 e-4ORCEをベースとしたモデルでは最高出力を320kW(435ps)まで向上。高速領域での加速感を高めた。最大トルクの数字は600Nmでベース車と変わらないが、この数字は『GT-R』や『スカイラインNISMO』と並ぶもの。NISMO専用の加速チューニングが施されたことで日常領域から速さ、気持ちよさを感じられるフィールを実現した。

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e-4ORCEそのものにも手が加えられ「NISMO tuned e-4ORCE」と名付けられた四輪駆動システムは、シャシー性能向上の効果を四輪制御で最大化すべくチューニング。「異次元の旋回加速を実現した」という。電気とモーターによる緻密な制御により、様々なシチュエーションで高いトルク性能を実現。車体の重い(B9は2220kg)電動SUVながら、ワインディングでもスポーツカーのような高いライントレース、思い通りのコーナリングを実現する。

シャシーは前後のサスペンション、スタビライザーを専用チューニング。幅広い温度域で安定した性能を維持するブレーキパッド、素材や内部構造を専用開発したアリアNISMO専用のタイヤ(ミシュラン パイロットスポーツEV)、リム幅のワイド化と軽量を両立しながら空力性能にも貢献した新デザインのホイールを採用した。

◆「風格プレゼンス」と「電撃パフォーマンス」

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エクステリアは、従来アリアが持つ上質さ「風格プレゼンス」と、空力性能とダイナミックさを両立したNISMOらしい「電撃パフォーマンス」という二面性を表現したデザインとした。主な変更点はバンパーより下、ボディのロワー部分に集中し、バンパー、リアスポイラー、ドア・サイドモールを専用パーツに。Cdで6%減、Clで40%減と空気抵抗の低減とダウンフォースの向上を高い次元で両立した。

NISMOモデルらしさをアピールする車体を一周するように配置されたレッドのラインは、「アルテリア・マグマ」がコンセプト。内に秘めたマグマのような熱いパフォーマンスを予感させるものとした。

インテリアは黒基調の中にエクステリアと同様のレッドアクセントを配置。上質でスポーティな空間を作り上げた。スポーツ走行を想定したシートも専用のものに。他のNISMOモデルのようなバケットシートではないが、サイドサポートの形状変更やPADチューニング、スエード調表皮の採用などによりホールド性、姿勢保持性、フィット感を高め、車体との一体感を得られるものとした。

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またNISMO専用のBOSEプレミアムサウンドシステム装着車では、走行モードを「NISMO」にすることでフォーミュラEマシンのような高揚感あるEVサウンドを楽しむことができる。

アリアNISMOのボディカラーは、NISMOオリジナルのステルスグレーを基調とした2トーンのほか、全6色をラインアップする。

価格はバッテリーサイズの違いで、66kWhの「アリアNISMO B6 e-4ORCE」が842万9300円、91kWhの「アリアNISMO B9 e-4ORCE」が944万1300円。

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◆標準仕様のアリアも一斉発売

アリアNISMOの発表に合わせ、標準仕様のアリア全5グレードも一斉に発売する。これまで注文受付を一時停止していた「B6 2WD」(659万0100円)グレードを販売再開、新たに「B6 e-4ORCE」(719万5100円)「B9 2WD」(738万2100円)「B9 e-4ORCE」(798万7100円)「B9 e-4ORCEプレミア」(860万3100円)が追加されている。

B9 e-4ORCEプレミアにはロングドライブをサポートする先進運転支援システム「プロパイロット2.0」、20インチ専用アルミホイール、本革シートをはじめとした特別装備を標準設定している。

《レスポンス編集部》

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