「クーパー」はグレード名だった、在りし日のクラシックミニ【懐かしのカーカタログ】

ミニ・クーパー(クラシックミニ)当時のカタログ
ミニ・クーパー(クラシックミニ)当時のカタログ全 11 枚

先ごろ“今のミニ”の4世代目が登場。この最新型のハッチバックは「MINIクーパー3ドア」がモデル名となった。そこで今回は、クーパーがまだグレード名の位置づけだった頃のクラシックミニの終盤近くのモデルを、その日本仕様のカタログで振り返ってみたい。

ミニ・クーパー(クラシックミニ)当時のカタログミニ・クーパー(クラシックミニ)当時のカタログ

手元には35周年記念車や当時のローバージャパンが用意した、かなり立派なカタログの数々がある。もともとタイムレスなクルマであるだけに、カタログを眺めていると今でも欲しくなってしまう(!)が、ミニの世界観、その魅力を余すところなく表現している。

その中で後期においてミニの正規グレードのひとつとして設定されたのがクーパーだった。搭載エンジンは12A型、4気筒OHV・8バルブの1271ccエンジンで、他グレードとは共通。しかもAT(MT、ATともに4速)も設定された。

ミニ・クーパー(クラシックミニ)当時のカタログミニ・クーパー(クラシックミニ)当時のカタログ

クーパーとしては内・外観が独自に仕立てられていた。外観ではボンネットのホワイトストライプはトレードマークのひとつ。さらにミニライト由来の8本スポークの12インチアルミホイール、フォグランプ、ボディサイドのステッカーなども装着。

インテリアはこの時期のミニは豪華仕様で、エンボスでクーパーのロゴが入った専用本革シートやコンビの本革ステアリングホイールが標準。さらにウォールナットパネル、ホワイトメーター(3連、クロームリング付き)も備えた。

ミニ・クーパー(クラシックミニ)当時のカタログミニ・クーパー(クラシックミニ)当時のカタログ

ちなみにこの世代のスタンダードモデルはメイフェアで、チェックの布地シートを備えたほか、エアコン、オーディオなども標準装備された。前席は背もたれが倒せるだけでなく、座面横のレバーを引くと、シート全体を持ち上げることもできた。

もちろん純正、市販のパーツ、アクセサリー類は豊富で、そうした中から自分仕様のクルマに仕上げて乗るのもクラシックミニの楽しみのひとつだった。

ミニ・クーパー(クラシックミニ)当時のカタログミニ・クーパー(クラシックミニ)当時のカタログ

《島崎七生人》

島崎七生人

島崎七生人|AJAJ会員/モータージャーナリスト 1958年・東京生まれ。大学卒業後、編集制作会社に9年余勤務。雑誌・単行本の編集/執筆/撮影を経験後、1991年よりフリーランスとして活動を開始。以来自動車専門誌ほか、ウェブなどで執筆活動を展開、現在に至る。便宜上ジャーナリストを名乗るも、一般ユーザーの視点でクルマと接し、レポートするスタンスをとっている。

+ 続きを読む

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. ニックネームは“赤いコスモ”、50年前に登場した2代目ロータリースポーツ【懐かしのカーカタログ】
  2. 【レンジローバー ヴェラール 新型試乗】ああ、紛うことなくレンジローバーだ…島崎七生人
  3. 狭い道! 制限1.3m、通れる車がなくなった都市計画?…東京都世田谷区
  4. トヨタ『ハリアー』6年ぶりのフルモデルチェンジへ…注目ニュースベスト5 2025年上期
  5. 新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに日本上陸!…新型車ベスト5 2025年上期
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る