【ZR-V vs CX-5 vs エクストレイル】スペック比較…クロスオーバーだからこそ! オンロードで頼れるミドルクラスSUVは?

ホンダ ZR-V eHEV Z 4WD / マツダ CX-5 XD フィールドジャーニー / 日産 エクストレイル G e-4ORCE
ホンダ ZR-V eHEV Z 4WD / マツダ CX-5 XD フィールドジャーニー / 日産 エクストレイル G e-4ORCE全 53 枚

◆国産ミドルクラスSUVは激戦区

昨年4月、ホンダが『ZR-V』を発売してから、間もなく一年が経つ。同社は今月末に『WR-V』の発売を控えているし、トヨタ『ハリアー』、日産『キックス』、マツダ『CX-80』など、これからマイナーチェンジや、フルモデルチェンジ、新登場する車種もまだまだある。

【画像全53枚】

このことから、国産SUV市場が益々熾烈な争いを繰り広げるであろうことは、想像に難くない。そんな今だからこそ改めて国産SUVを見直し、それぞれのスペックや個性からどれが「ベストバイ」かを考えたい。今回は、ホンダ『ZR-V』、マツダ『CX-5』、日産『エクストレイル』を比較し、オンロード(市街地)で頼れるミドルクラスSUVはどれなのか?これを確かめることにする。

3車種とも複数のグレードが存在するが、参考値として『ZR-V』『エクストレイル』はガソリンハイブリッド、『CX-5』はディーゼルターボのそれぞれベースグレードで比較している。

◆ボディサイズ

・ZR-V(e:HEV X)

ホンダ ZR-V eHEV Z 4WDホンダ ZR-V eHEV Z 4WD

全長:4570mm
全幅:1840mm
全高:1620mm
最低地上高:190mm
車両重量:1560kg

・CX-5(XD スマートエディション)

マツダ CX-5 XD フィールドジャーニーマツダ CX-5 XD フィールドジャーニー

全長:4575mm
全幅:1845mm
全高:1690mm
最低地上高:210mm
車両重量:1630kg

・エクストレイル(S)

日産 エクストレイル G e-4ORCE日産 エクストレイル G e-4ORCE

全長:4660mm
全幅:1840mm
全高:1720mm
最低地上高:200mm
車両重量:1740kg

ボディサイズを比べると、エクストレイルが全長と全高でわずかに大きいが、およそ同等。最低地上高もほとんど変わらず、駐車場所や取り回しの観点からすると微々たる差だ。大きく変わりうるのは車両重量で、ZR-Vはハイブリッドモデルでありながら、同じハイブリッドモデルのエクストレイルより180kg軽量である。軽快な走りを求めるオーナーからすれば、この差は無視できない。

◆居住性比較

●ZR-V(e:HEV X)

ホンダ ZR-V eHEV Z 4WDホンダ ZR-V eHEV Z 4WD

CX-5(XD スマートエディション)

マツダ CX-5 XD フィールドジャーニーマツダ CX-5 XD フィールドジャーニー

エクストレイル(S)

日産 エクストレイル G e-4ORCE日産 エクストレイル G e-4ORCE

室内空間の広さは、特別差異はない。ただし質感で言うならば、ZR-Vとエクストレイルが「価格帯相応」に高められており、価格に対する満足度は高い。細かいことを言えば、ZR-Vはセンターコンソールのオープナーなど、周りのインテリアに対しチープに感じられる点がいくらかあり、全体的な質感が高い分気になるポイントだ。

◆エンジンスペック

・ZR-V(e:HEV X)

ホンダ ZR-V eHEV Z 4WDホンダ ZR-V eHEV Z 4WD

原動機型式:LFC-H4
種類:直列4気筒+モーター
総排気量:2リットル
エンジン最高出力:104kW(141PS)/6000rpm
エンジン最大トルク:182Nm(18.6kgfm)/4500rpm
モーター最高出力:135kW(184PS)/5000~6000rpm
モーター最大トルク:315Nm(32.1kgfm)/0~2000rpm

・CX-5(XD スマートエディション)

マツダ CX-5 XD フィールドジャーニーマツダ CX-5 XD フィールドジャーニー

原動機型式:SH-VPTS
種類:直列4気筒直噴ターボ
総排気量:2.2リットル
エンジン最高出力:147kW(200PS)/4000rpm
エンジン最大トルク:450Nm(45.9kgfm)/2000rpm

・エクストレイル(S)

日産 エクストレイル G e-4ORCE日産 エクストレイル G e-4ORCE

原動機型式:KR15DDT-BM46
種類:直列3気筒VCターボ+フロントモーター
総排気量:1.5リットル
エンジン最高出力:106kW(144PS)/4400-5000rpm
エンジン最大トルク:250Nm(25.5kgfm)/2400-4000rpm
モーター最高出力:150kW(204PS)/4739-5623rpm
モーター最大トルク:330Nm(33.7kgfm)/0-3505rpm

パワートレインは3車種共に個性が出た。まずZR-Vは2リットルハイブリッドであり、「e:HEV」という独自のハイブリッド方式を採用している。e:HEVとは、通常時はシリーズ方式と同様にモーターのみの駆動であるが、発電効率が低下する高速走行時のみエンジンを駆動系につなげるシステムだ。これによって高速走行時の燃費や安定感にはかなり余裕が感じられる。

同じくハイブリッドのエクストレイルは、1.5リットルハイブリッドに圧縮比を自在に変化させることのできるVCターボを組み合わせている。エクストレイルのハイブリッドシステム「e-POWER」はシリーズ方式であるため全域でモーター駆動であるが、エンジンにターボを備えることで低回転でも高出力=静粛性と燃費の両立を図っている。モーター出力、トルクに関しても、ZR-Vよりわずかに上回っていることがわかる。

CX-5はこの中で唯一の非ハイブリッドで、2.2リットルディーゼルターボだ。ディーゼルターボと聞くといかにも燃費が悪そうだが、そこはマツダ自慢の「SKYACTIV-D」によって、高効率かつ低燃費を実現している。また、強烈なトルクの太さはディーゼルならではの強みだ。

◆燃費、駆動系比較

・ZR-V(e:HEV X)

ホンダ ZR-V eHEV Z 4WDホンダ ZR-V eHEV Z 4WD

燃費(WLTC):22.1km/リットル
油種:レギュラーガソリン
タンク容量:57リットル
ホイールベース:2655mm
トレッド前/後:1590mm/1605mm
最小回転半径:5.5m
タイヤ前・後:225/55R18 98H

・CX-5(XD スマートエディション)

マツダ CX-5 XD フィールドジャーニーマツダ CX-5 XD フィールドジャーニー

燃費(WLTC):17.4km/リットル
油種:軽油
タンク容量:56リットル
ホイールベース:2700mm
トレッド前/後:1595mm/1595mm
最小回転半径:5.5m
タイヤ前・後:225/65R17 102H

・エクストレイル(S)

日産 エクストレイル G e-4ORCE日産 エクストレイル G e-4ORCE

燃費(WLTC):19.7km/リットル
油種:レギュラーガソリン
タンク容量:55リットル
ホイールベース:2705mm
トレッド前/後:1585mm/1590mm
最小回転半径:5.4m
タイヤ前・後:235/60R18 103H

燃費では、ZR-Vが1リットルあたり20kmを超える圧倒ぶりを見せた。もちろん他の2車種も燃費は悪くないが、選ぶときの大きなポイントになる。ZR-Vは飛びぬけて低燃費で、かつ燃料タンクも少しだけ大きめなため、長距離の移動で活躍が期待できる。一方でエクストレイルは、ボディサイズが若干大きいにもかかわらず最小回転半径はわずかに有利であり、街中など普段乗りで強みを感じられるだろう。CX-5も、燃費だけで見れば燃料代が多くかかりそうに見えるが、1リットル当たりの単価が安い軽油であることを頭に入れると、そこまで差はない。

◆車両価格

●ZR-V(e:HEV X)
339万9000円
CX-5(XD スマートエディション)
322万8500円
エクストレイル(S)
351万0100円

いかがだっただろうか。一見同じようなサイズ感の3車種であるが、それぞれに個性があり、得意としている要素が異なる。今回はオーソドックスなモデル同士で比較したが、他にも純ガソリン仕様や4輪駆動仕様など、ラインナップは多岐にわたるため、より自分好みなモデルを見つけるにはそれらも考慮しなければいけない。「ベストバイ」を決めるのはオーナー一人一人であるが、少しでも参考になれば幸いだ。

《岩澤秀造》

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