ヒョンデの高級車ブランド、ジェネシスが電動SUV『ネオルン』を発表…ニューヨークモーターショー2024

ジェネシス・ネオルン(ニューヨークモーターショー2024)
ジェネシス・ネオルン(ニューヨークモーターショー2024)全 8 枚

ヒョンデグループの高級車ブランド、ジェネシスはニューヨーク国際オートショー(ニューヨークモーターショー2024)において、新型コンセプトカー『ネオルン』(Genesis Neolun)を披露した。

ジェネシス・ネオルン(ニューヨークモーターショー2024)ジェネシス・ネオルン(ニューヨークモーターショー2024)

ブランド初のフルサイズ電動SUVコンセプトであり、最先端技術を搭載し、ジェネシスならではのおもてなしを提供する。

「ネオルン」という名前は、新しいを意味するギリシャ語の「ネオ」と、月を意味するラテン語の「ルナ」から派生しており、従来の基準を超えた技術革新と、ブランドの未来へのビジョンを体現している。

ジェネシス・ネオルン(ニューヨークモーターショー2024)ジェネシス・ネオルン(ニューヨークモーターショー2024)

ジェネシスのクリエイティブオフィサー、ルク・ドンケルヴォルケ氏によると、「ネオルンは、韓国の象徴的な月形の磁器の壷に着想を得た」という。洗練された職人技と時代を超越したデザインの極致を表している。

ネオルンの外観は、「リダクティブデザイン」の原則に基づいており、不要な詳細を意図的に排除した清潔で洗練されたラインが特徴だ。

ジェネシス・ネオルン(ニューヨークモーターショー2024)ジェネシス・ネオルン(ニューヨークモーターショー2024)

最も目立つ外観の特徴は、車体と屋根をつなぐBピラーがない独特の“コーチドア”である。従来の車両構造と比較して、このレイアウトはより開放的な内部空間を提供し、乗客のアクセスを最大限に容易にする。Bピラーレスのコーチドアの開発は、生産車両への適用が現実的なレベルに達しているそうだ。

ドアが開くと自動的に展開される電動サイドステップは、乗客が車両に乗り降りする際の利便性を高める。ドアが閉まると、サイドステップは車両に統合され、シームレスな外観デザインを保つ。

ジェネシス・ネオルン(ニューヨークモーターショー2024)ジェネシス・ネオルン(ニューヨークモーターショー2024)

車体一体型のランプは、前後のデザインとシームレスに融合し、力強さと威厳を演出する。リダクティブデザインに沿って、センターハイマウントストップランプは、複雑な詳細な穿孔パターン内に組み込まれている。ポップアップ式のルーフラックは、ネオルンのSUVアイデンティティを強調しつつ、車両のスリークなボディラインとの調和を意図した。

ネオルンのカラースキームは、「ミッドナイトブラック」と「マジェスティックブルー」というツートンが特徴で、韓国の穏やかな夜空を思わせ、車両のエレガントなデザインを主張している。

ジェネシス・ネオルン(ニューヨークモーターショー2024)ジェネシス・ネオルン(ニューヨークモーターショー2024)

ネオルンのキャビンは、韓国独特のおもてなし文化の現代的な再解釈だという。Bピラーレスのコーチドアを通じて乗客が車内に足を踏み入れた瞬間から、快適さとリラクゼーションを強調する広々としたキャビンが迎える。

韓国の伝統的な「オンドル」に着想を得た放射状の暖房システムは、ダッシュボード、ドアトリム、床、シートバック、コンソールサイドに適用された暖房フィルムにより、車両全体に効率的な暖房を提供する仕組みだ。オンドルは、床の下の直接熱伝達を利用した韓国の暖房方法で、伝統的な家屋や現代の住宅にも広く見られる。

ジェネシス・ネオルン(ニューヨークモーターショー2024)ジェネシス・ネオルン(ニューヨークモーターショー2024)

前席の回転機能は、スペースと実用性の拡大を狙ったもの。大型ディスプレイスクリーンと、後席ヘッドライナーから展開されるフレキシブルディスプレイが、乗員の感覚を刺激する。

内装では「ロイヤルインディゴ」のカシミア、有機顔料で自然に染色された「パープルシルク」のヴィンテージ風レザーとシームレスに融合し、リラクゼーションムードを醸し出す。高級感はダークカラーの本物の木製フロアで強化される。

ジェネシス・ネオルン(ニューヨークモーターショー2024)ジェネシス・ネオルン(ニューヨークモーターショー2024)

ネオルンのサウンドシステムは、ツイーター、ミッドレンジスピーカー、ウーファー、サブウーファーを最適に配置したサウンドアーキテクチャだ。各スピーカーは、乗員にコンサートホールにいるかのような感覚を生み出すという。スピーカーがアクティブになると、クリスタル球が回転してツイーターになる。これは運転手と車との感情的なつながりを生み出すための工夫だ。

《レスポンス編集部》

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