[音響機材・チョイスの勘どころ]サブウーファーは3タイプある。買うべきはどれ?

「小型・薄型のパワードサブウーファー」の一例(カロッツェリア・TS-WX140DA)。
「小型・薄型のパワードサブウーファー」の一例(カロッツェリア・TS-WX140DA)。全 1 枚

当コーナーでは、カーオーディオシステムをアップグレードしようと思ったときに役立つ製品情報を幅広く紹介している。今回からは新章に突入し、「サブウーファー」の選び方を説明していく。「低音強化」に興味があれば、要熟読!

さて、「サブウーファー」とは超低音(低音よりもさらに低い帯域の音)を鳴らすための専用スピーカーだ。カーオーディオではこれが使われるケースが結構多い。その理由はズバリ、「ドアに取り付けられるスピーカーでは、超低音の再生が難しいから」だ。

というのも、超低音をスムーズに再生するには振動板の口径は大きいほど良いが、ドアに取り付けられるスピーカーはせいぜい17cmクラスが最大サイズで、この大きさでは物理的に超低音をクリアに鳴らすのが難しい。

というわけなので、「サブウーファー」を導入するとサウンドをガラリと変えられる。それまで聴こえていなかった超低音が聴こえてきて、音楽の迫力や臨場感やリアリティが高まり、音楽を聴く楽しさが倍増する。

なおカー用の「サブウーファー」にはタイプ違いが3つある。なので「低音強化」を実行しようと思ったら、その3つのうちのどれにするかをまずは考える必要がある。

その3つとは、以下のとおりだ。「小型・薄型のパワードサブウーファー」、「ボックスサブウーファー」、「単体サブウーファー」、これらだ。

この中で導入のハードルがもっとも低いのは、「小型・薄型のパワードサブウーファー」だ。超低音を鳴らすには、「サブウーファーユニット」と、それを取り付ける「ボックス」、そして「サブウーファーユニット」を駆動するための「パワーアンプ」、この3つが絶対的に必要なのだが、「小型・薄型のパワードサブウーファー」はこれらがすべてコンプリートされている。

そしてその上で筐体が薄くコンパクトなので、シート下への取り付けが可能でスペースを取りにくい。トランクの積載性を犠牲にしないで済む。

対して「ボックスサブウーファー」とは、「ボックス」が大型のもののことを指す。なお「ボックスサブウーファー」にも2種類がある。「パワーアンプ」を一体化したものとしないもの、この2つだ。で、これらは「ボックス」が大きいので「サブウーファーユニット」の振動板が大きくストロークでき、結果、空気をしっかりと震わせられるのでより迫力のある超低音を鳴らしやすい。ただし、搭載スペースを取るので、その点では導入のハードルは上がる。

今回はここまでとさせていただく。次回は「単体サブウーファー」の概要について説明する。お読み逃しのなきように。

《太田祥三》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 伝説のACコブラが復活、「GTロードスター」量産開始
  2. トヨタ『ランドクルーザー300』初のハイブリッド登場!実現した「新時代のオフロード性能」とは
  3. ようやくですか! 新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』日本仕様初公開へ…土曜ニュースランキング
  4. 【BYD シーライオン7 新型試乗】全幅1925mmの堂々サイズも「心配無用」、快適性はまさに至れり尽くせり…島崎七生人
  5. 「三菱っぽくないけどカッコいい」ルノーの兄弟車となる『エクリプス クロス』次期型デザインに反響
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 低速の自動運転遠隔サポートシステム、日本主導で国際規格が世界初制定
  2. 独自工会、EV減速でPHEVに着目、CNモビリティ実現へ10項目計画発表
  3. 三菱が次世代SUVを初公開、『DSTコンセプト』市販版は年内デビューへ
  4. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
  5. 米国EV市場の課題と消費者意識、充電インフラが最大の懸念…J.D.パワー調査
ランキングをもっと見る