初代は意外と短命だった、VW初のFF・3ボックスセダン『ジェッタ』【懐かしのカーカタログ】

VW ジェッタ(初代)当時のカタログ
VW ジェッタ(初代)当時のカタログ全 9 枚

1974年に誕生、1976年から日本市場にお目見えしたのがVW『ゴルフ』。その3ボックス・ノッチバックセダンとして登場したのが初代の『ジェッタ』だった。誕生は1979年、日本への上陸は1981年のことだった。

VW ジェッタ(初代)当時のカタログ

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“風シリーズ”の当時の新世代VW車の流儀に則り、“ジェット気流”を意味する車名で登場。2ボックスハッチバックのゴルフに対して、コンサバティブなユーザーにも受け入れられるオーソドックスは3ボックス・スタイルを採用。写真のカタログはヤナセにより導入された初年、1981年のもので、1715ccエンジン+3速ATの1グレードのみの設定になっている。

VW ジェッタ(初代)当時のカタログVW ジェッタ(初代)当時のカタログ

デザインはゴルフの丸型ヘッドライトに対し角型ヘッドライトを採用。さらに見てもわかるように、後席ドアまでをゴルフの4ドアと共通とし、ゴルフ4ドアより細身のCピラーと、その後ろに独立したトランクをつけたスタイルとした。

VW ジェッタ(初代)当時のカタログVW ジェッタ(初代)当時のカタログ

ホイールベースはゴルフと共通の2400mmで、全長は同年式のゴルフより375mm長い4190mmだった。全高はゴルフと同じ1410mm。フロント:ストラット/リヤ:トレーリングアームのサスペンションも共通。

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もちろん最大の特徴のトランクは630リットルと大容量を確保。スペースは幅1433mm、奥行き1078mm、深さ519mmとカタログでも紹介されている。

日本市場では1985年にゴルフIIと同世代の2代目ジェッタへバトンを渡すまで、実質4年弱と比較的短い販売期間だったが、実はVWにとって初めてのFF・3ボックスセダンでもあるモデルだった。

《島崎七生人》

島崎七生人

島崎七生人|AJAJ会員/モータージャーナリスト 1958年・東京生まれ。大学卒業後、編集制作会社に9年余勤務。雑誌・単行本の編集/執筆/撮影を経験後、1991年よりフリーランスとして活動を開始。以来自動車専門誌ほか、ウェブなどで執筆活動を展開、現在に至る。便宜上ジャーナリストを名乗るも、一般ユーザーの視点でクルマと接し、レポートするスタンスをとっている。

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