ポルシェなのに中身はアウディ? 開発テストをおこなう謎の『マカン』その正体は

ポルシェ『マカンEV』の姿をしたアウディ 『Q8 e-tron』次期型プロトタイプと思われる車両(スクープ写真)
ポルシェ『マカンEV』の姿をしたアウディ 『Q8 e-tron』次期型プロトタイプと思われる車両(スクープ写真)全 24 枚

スクープカメラマンがとらえた、謎のポルシェ『マカンEV』の開発車両。実はこのマカン、ポルシェではなくアウディ車のプロトタイプだというが、果たして実態は。複数の情報から、この車の正体が見えてきた。

以前ポルシェのフラッグシップSUV『カイエンEV』のプロトタイプが、マカンのボディをまとい開発テストがおこなっていたが、今回のものとはフロントマスクやアーチエクステンションの形状、サイズも異なる。「感電注意」のイエローステッカーが貼られていることから電動モデルであることは間違いないが…。

ポルシェ『マカンEV』の姿をしたアウディ 『Q8 e-tron』次期型プロトタイプと思われる車両(スクープ写真)ポルシェ『マカンEV』の姿をしたアウディ 『Q8 e-tron』次期型プロトタイプと思われる車両(スクープ写真)

決め手となったのはナンバープレートだ。ポルシェのプロトタイプのナンバーは通常、バーデン・ヴェルテンブルクにある「BB」(ベーブリンゲン地区)、または「LB」(ルートヴィヒスブルク地区)で始まる。一方アウディのプロトタイプは、本拠地バイエルン州にある、インゴルシュタットのコード「IN」をつけていることが多い。今回のプロトタイプは「IN」、つまりアウディ車のプロトタイプということだ。

そしてボディサイズを考えると、カイエンEVと近しいアウディ車といえば『Q8 e-tron』。つまりガワはポルシェ マカンEVだが、中身はアウディのQ8 e-tronである可能性が高いということだ。

Q8 e-tronは当初「e-tron」の名で2018年に登場。2022年のフェイスリフトで改名され現在に至るが、登場からすでに6年が経ち、世代交代のタイミングであることは間違いない。

ポルシェ『マカンEV』の姿をしたアウディ 『Q8 e-tron』次期型プロトタイプと思われる車両(スクープ写真)ポルシェ『マカンEV』の姿をしたアウディ 『Q8 e-tron』次期型プロトタイプと思われる車両(スクープ写真)

次期型Q8 e-tronとカイエンEVは、現在マカンEVとアウディの新型電動SUV『Q6 e-tron』で使用されている「PPE」(プレミアム・プラットフォーム・エレクトリック)の改良バージョンを採用する。バッテリーとモーターといったハードウェアの面でも多くの共通点を持つことになる。

現時点で正確なスペックを語るには時期尚早だが、最新のQ6 e-tronが最高出力428ps、ローンチ・コントロールを有効にすると最大 462psを発揮するのがヒントになりそうだ。Q6 e-tronにはWLTPモードで最大625km(388マイル)の航続を可能にする100kWhのバッテリーが搭載されているが、これは次期型Q8 e-tronにも大きな影響を与えると見ていいだろう。

新型のワールドプレミアはまだ先だが、年内に市販型ボディを見ることができるか。

《APOLLO NEWS SERVICE》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. スバル『フォレスター』に早くも「理想の姿」と話題の特別仕様、「最初から出してよ!」の声も
  2. 【フィアット 600ハイブリッド 新型試乗】意外にもBEV版よりスムースで快適! 価格にも「親近感」…島崎七生人
  3. 新型EVセダン『マツダ6e』、カーフェスト2025で英国一般初公開へ
  4. 約10万円で200km以上走るEVバイク登場に「現実的な選択肢」、ベトナムから日本上陸に期待の声
  5. 航続262kmの新型電動バイクが約10万円から、ビンファストが2モデル発表
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. 湘南から走り出した車、フェアレディZやエルグランド…日産車体が量産終了へ
  3. 栃木ホンダ販売、テラチャージの急速充電器設置…EV充電環境を強化
  4. スズキ初のBEVはなぜ「軽EV」じゃない?『eビターラ』開発者が語る「EVの悪循環」と「スズキの強み」
  5. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
ランキングをもっと見る