「第2のコスワースになりたかった」ヤマハ、F1への挑戦を当時のエンジニアが語る

ヤマハ発動機公式チャンネル「語り継ぐ言葉~VOICES to Remember~」より
ヤマハ発動機公式チャンネル「語り継ぐ言葉~VOICES to Remember~」より全 3 枚

ヤマハ発動機が、1997年のF1撤退以来となる4輪レースの世界に再び挑む。3月28日、最高峰のEVレース「フォーミュラE」に2025年より電動パワートレインの開発・供給をおこなうと発表したことで話題となった。これに合わせてヤマハは、かつてF1に参戦した8年間、全116戦におよぶチャレンジの裏側を、当時のエンジニアたちの言葉で振り返るインタビュー動画を公開した。

ヤマハエンジニアたちの開発にかけた思い、情熱を未来へと紡ぐことをねらいとしたヤマハ発動機公式チャンネルの「語り継ぐ言葉~VOICES to Remember~」シリーズで公開されたもの。Vol.9、Vol.10の2回にわたる前後編で、当時のF1エンジンプロジェクトリーダー木村隆昭さん、F1エンジン開発設計担当の飯倉雅彦さんが、F1参戦のねらいや当時の裏話が語られている。

「第2のコスワースになりたかった」「V12エンジンのレイアウトをたった一人で描き上げた」「10気筒エンジンの開発には社内での猛反対があった」など衝撃のエピソードが次々と飛び出す中、パートナーであったブラバム、ジョーダン、ティレル、アロウズとの関係性も語られる。

また「軽くて小さなエンジンの優位性」「レース活動において“負のサイクル”を“正のサイクル”に変えた方法」など、現在のヤマハのエンジン開発にもつながるエピソードは、当時のF1シーンを知らずとも興味深いものとなるだろう。2025年のフォーミュラEに向けた予習として、エンジニアの教本として、またあらゆる乗り物ファンにとっても楽しめるコンテンツとなっている。

■語り継ぐ言葉 Vol.09:F1(前編)

■語り継ぐ言葉 Vol.10:F1(後編)

《レスポンス編集部》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 21車種・64万台超、トヨタ自動車の大規模リコールに注目集まる…7月掲載のリコール記事ランキング
  2. 車検NGの落とし穴!? シート交換で絶対に知っておくべき新ルール~カスタムHOW TO~
  3. 「衝撃の価格」中国メーカーの大型3列シートSUVが話題に!「むしろ経営が心配」の声も
  4. 「復活まじうれし!」「全色欲しい」新型スズキ『GSX-R1000』発表に、SNSは話題沸騰!
  5. トヨタ「クラウン」「アルファード」など21車種、64万台超の大規模リコール[新聞ウォッチ]
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  3. ブレンボが新ブレーキ開発、粒子状物質を削減…寿命も最大2倍に
  4. スズキ初のBEVはなぜ「軽EV」じゃない?『eビターラ』開発者が語る「EVの悪循環」と「スズキの強み」
  5. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
ランキングをもっと見る