トヨタ、スバル、マツダ首脳が揃って次世代エンジン開発を宣言「電動化時代に最適なエンジンを」その内容とは

トヨタの次世代2リットル直列4気筒エンジン
トヨタの次世代2リットル直列4気筒エンジン全 22 枚

トヨタ自動車、SUBARU(スバル)、マツダは5月28日、カーボンニュートラルに向けて電動化に適合する新たなエンジンをそれぞれが独自に開発していることを明らかにした。3社の首脳が同日、都内で揃って会見し、開発状況を説明した。

◆トヨタは2つの直列4気筒エンジンを初公開

トヨタ 佐藤恒治 社長トヨタ 佐藤恒治 社長

トヨタの佐藤恒治社長は「電動車の普及に向けてパワートレインに求められる新しい価値を追求し、未来のエネルギー環境に寄り添ったものに進化をさせていく、その志を持って私たちは新しいエンジンの開発を進めている」と述べ、改めて様々なパワートレインでカーボンニュートラルの実現に取り組んでいく考えを示した。

その具体的な取り組みとして佐藤社長は「低排気量の直列4気筒エンジンを新たに開発する。開発コンセプトは2つ。ひとつは電動ユニットとの組み合わせによる更なる効率の追求と小型化。電動ユニットにエンジンを搭載するという発想に立ち、モーターとエンジンの得意領域を生かした、これまで以上に高い効率を実現する技術を磨いていく。電動化を前提とすることでエンジンの構造の合理化、小型化を図り、搭載の自由度も高めていく。電気リッチなハイブリッド車、プラグインハイブリッド車の実現を可能にする電動化時代に最適なエンジンを開発していく」と説明。

トヨタの次世代1.5リットル直列4気筒エンジントヨタの次世代1.5リットル直列4気筒エンジン

トヨタは既存の2.5リットルエンジンと同等の出力を発生しながらも体積で20%、全高10%低減した直列4気筒1.5リットルターボエンジンおよび、2.4リットルターボエンジンを上回る出力がある一方で体積、全高とも10%低減したエンジンを開発中であると披露した。

さらに佐藤社長は「バイオ燃料やeフューエルなど燃料の多様化への対応。これまでトヨタはD-4Sなど高度な燃焼技術を手の内化してきた。その強みを生かすことでエンジン側で多様な燃料を効率良く使えるようにし、カーボンニュートラル燃料の普及に貢献したい」とも述べた。

◆水平対向エンジンとAWDにこだわり続けるスバル

スバル 大崎篤 社長スバル 大崎篤 社長

スバルの大崎篤社長は「私たちは水平対向エンジンとAWD、この2つの技術にこだわり続けている。素晴らしいバッテリーEV(電気自動車)を生み出すと同時に、水平対向エンジン、AWDに高い信頼を寄せ、これを愛してやまないお客様の期待にこれからも応え続けていく」と強調した上で、「カーボンニュートラル燃料の活用に向けて水平対向エンジン自身にも更に磨きをかけていく」とも述べた。

スバルは、次世代の『クロストレック』に搭載予定の水平対向エンジンとAWDを用いたシリーズ・パラレル方式の次世代ハイブリッドシステム技術を披露した上で、同システムに搭載するトランクアクスルを24年秋から埼玉・北本工場で生産を開始することも明らかにした。

◆マツダ「ロータリーは電動化時代に新たな価値を提供できる」

マツダ 毛籠勝弘 社長マツダ 毛籠勝弘 社長

一方、マツダの毛籠勝弘社長は「ロータリーエンジンは電動化時代に新たな価値を提供できるユニットとして、大いなる可能性を持っていると考えており、現在ロータリーエンジンが克服すべき課題であるエミッション適合性の開発に全力を傾けているところ」と述べた。

さらに「このエミッション適合性開発は内燃機関にとって将来最もカギとなる技術で、この経験は必ず有益なものになると考えている。こういった学びを新たな協調領域にしていくことができれば電動化時代における日本の自動車産業のコアコンピテンシーとして内燃機関を磨き、国際競争力を高めていけると思っている」とも強調した。

マツダは発電用のシングルローターと電動駆動ユニットを組みあわせた横置き型のパワートレインおよび、発電用の2つのローターを縦置き搭載することで多くの電力供給を可能にするとともに低重心のパッケージングを実現するユニットを開発中であることを披露していた。

マツダのロータリーEVシステムコンセプト (2ローター)マツダのロータリーEVシステムコンセプト (2ローター)

《小松哲也》

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