スズキ、カーボンニュートラル燃料での「鈴鹿8耐」参戦へ ライダー体制を発表

GSX-R1000R ヨシムラSERT MOTUL EWC仕様をベースとしたCN仕様
GSX-R1000R ヨシムラSERT MOTUL EWC仕様をベースとしたCN仕様全 5 枚

スズキは、7月19日から21日に三重県鈴鹿サーキットで開催される「2024 FIM世界耐久選手権“コカコーラ” 鈴鹿8時間耐久ロードレース 第45回大会」(鈴鹿8耐)に参戦する、「チームスズキCNチャレンジ」の参戦体制を発表した。

今回スズキはサステナブル燃料をはじめ、タイヤやオイルなどにサステナブルアイテムを採用し、実験的クラスとして設定される「エクスペリメンタルクラス」にスズキ社内で選抜したメンバーを中心に構成されたチーム体制で参戦する。

ライダーは、現ヨシムラSERT Motulのライダーであり、4月18日から21日に行われた「ル・マン24時間耐久レース」の優勝にも貢献したエティエンヌ・マッソン(Etienne Masson)選手、2017年に「SUZUKI ENDURANCE RACING TEAM」で鈴鹿8時間耐久ロードレースへの参戦経験がある濱原 颯道(はまはら そうどう)選手、長年「GSX-R」でのレース経験があり、自身のチームを率いて鈴鹿8時間耐久ロードレースへの参戦も行ってきた生形 秀之(おがた ひでゆき)選手の3名体制で参戦する。

チームスズキCNチャレンジチームスズキCNチャレンジ

今回スズキが使用する燃料は、40%バイオ由来のFIM公認サステナブル燃料。このほかにもプロジェクトに賛同するパートナー企業のタイヤ、オイル、カウル、ブレーキなどサステナブルな新技術の開発を兼ねた挑戦となる。耐久レースの厳しい条件の中での実走行を通して環境性能技術の開発を加速。参戦で得られるデータを検証し、今後の製品への技術フィードバックを推進していくという。

参戦車両「GSX-R1000R ヨシムラ SERT EWC CN仕様」に使用予定のサステナブルアイテムは以下の通りだ。

・燃料:エルフMoto R40 FIM 40%バイオ由来原料
・マフラー:ヨシムラジャパン 触媒内蔵サイレンサー
・タイヤ:ブリヂストン 再生資源・再生可能資源比率を向上したタイヤ
・オイル:MOTUL バイオ由来ベースオイル
・カウル:JHI 再生カーボン材(プリプレグ材)
・前後フェンダー:トラス スイスBcomp(天然亜麻繊維を使用した革新複合材料)
・前ブレーキ:サンスター技研 熱処理廃止鉄製ディスク、ローダストパッド
・バッテリー:エリーパワー 車載LFPバッテリー、ピット電源供給用蓄電池

3月に開催されたモーターサイクルショーで「チームスズキCNチャレンジ」による鈴鹿8耐への参戦を発表したスズキ。そこでプロジェクトリーダー兼チームディレクターの佐原伸一氏は「まずは決勝の完走」と語っていた。今年の8耐は、スズキの新たなチャレンジに注目だ。

《レスポンス編集部》

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